多摩美術大学美術館 Tama Art University Museum 交通案内 よくあるご質問 リンク サイトマップ
トップページ展覧会 展覧会情報

寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に 【後編】「継承」 2021年10月2日(土)〜11月21日(日)

主催 多摩美術大学美術館
出品協力 東京オペラシティ アートギャラリー、府中市美術館、早稲田大学 會津八一記念博物館




「寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に」

2019年 本学では、東京オペラシティビル地権者の一人である故・寺田小太郎氏(1927-2018)から、59 点の作品を受贈いたしました。これを記念し展覧会を開催いたします。総数 4,500 点に上る「寺田コレクション」は、難波田龍起・史男親子の国内屈指となる作品群のほか、戦後日本美術から現代アートに至るまで幅広い年代・ジャンルにわたります。
本展では前編・後編を通じ、当館収蔵品を含む約 190 点の作品と資料から、寺田の想いに寄り添いその人物像を浮かび上がらせると共に、コレクションに込められたメッセージを紐解きます。また寺田が長年携わった「造園」の仕事にも光を当て、そこで育まれた師への思慕・自然観・美的感性と美術コレクションの相関を探ります。


2021年10月2日(土)〜11月21日(日)

【後編】「継承」

寺田は「芸術には人を変容させる」力があるという信念を持って収集活動を行い、作品やアーティストとの出会いとともに自らの思考を深化させていきます。そして寺田は収集活動を「創造的な営み」と考え、そのプロセスを通じて自分の想いを表現しようと試み、自らが生きた証となるコレクションを未来へ伝えようとしました。本展【後編】では、寺田から私たちへ受け継ぐメッセージを「人間とは何か」「幻想美術」「自然の声」「センス・オブ・ワンダー」というテーマに込めて構成し、寺田のまなざしの先にある未来へ想いを馳せていきます。


イベント情報はこちら

カタログ情報はこちら


相笠昌義《トップルームの寺田さん》1999年
油彩、キャンバス 東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:武藤滋生

相笠昌義
《トップルームの寺田さん》
1999年
油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー所蔵
撮影:武藤滋生

寺田小太郎(Kotaro Terada)

1927(昭和2)年5月7日、滋賀近江の商人を出自とし江戸に移って約500年続く寺田家の長男として生まれる。

東京農業大学緑地土木科(現造園科学科) および同大学農学部農業経済学科出身。1963年から東京農業大学の恩師・中島健(1914-2000)の誘いを受けて綜合庭園研究室に勤務し、造園の仕事に携わる。造園の仕事は寺田にとって「天職」となった。1980(昭和55)年に綜合庭園研究室から独立し、創造園事務所を設立。中島とともに東京オペラシティビルの植栽・管理を行った。

1988年、新国立劇場建設のため官民一体となった都市開発事業が開始され、寺田は所有していた土地を提供し、本プロジェクトに唯一の個人として参画する。行政が掲げた文化施設を設置するプランに賛同し、美術館創設(現在の東京オペラシティアートギャラリー)を提案し、私財を投じて美術館創設に向けて収集活動を開始した。

2018(平成30)年11月18日、逝去。



Series:コレクターズ/Collectors

「収集」の域を超えて芸術との関わりを生み、自らの志を波動として周囲へ影響を与えるような「コレクター」たちがいます。作家を支えつつ社会へ芸術の息吹を送る彼らは、将来アートシーンで活躍するであろう美術大学の学生にとっても重要な存在といえるでしょう。本シリーズでは、作品収集の背景にあるコレクターのまなざしや個人のライフストーリーを辿りながら、収集という行為そのものが社会をより充実させるための営みであると捉えることで、「社会におけるコレクターが果たす役割」を再考します。本展はその第2回目です。




奥山民枝《山照》1983年 油彩、キャンバス 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影:早川宏一
相笠昌義
《水族館にて》1976年 油彩、キャンバス 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影:斉藤新

奥山民枝
《山照》
1983年
油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:早川宏一

相笠昌義
《水族館にて》
1976年
油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:斉藤新



舟越保武 《ダミアンの手》 1977年 ブロンズ 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影:若林亮二

舟越保武 《ダミアンの手》 1977年
ブロンズ  東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:若林亮二



川口起美雄《柔らかな隕石》1993年 テンペラ、油彩、板 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影:斉藤新
荒木高子《聖書》1982年頃 陶 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影:斉藤新

川口起美雄
《柔らかな隕石》
1993年
テンペラ、油彩、板
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:斉藤新

荒木高子
《聖書》
1982年頃

東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮影:斉藤新



富田菜摘《幸之助》2017年 金属廃材、ミクストメディア 多摩美術大学美術館 撮影:若林亮二
堀込幸枝《At room》2017年 油彩、キャンバス 多摩美術大学美術館蔵 撮影:若林亮二

富田菜摘
《幸之助》
2017年
金属廃材、ミクストメディア
多摩美術大学美術館
撮影:若林亮二

堀込幸枝
《At room》
2017年
油彩、キャンバス
多摩美術大学美術館蔵
撮影:若林亮二



天野純治《Field of water/風の領域 #017025》2001年 シルクスクリーン、ステンシル 多摩美術大学美術館蔵 撮影:若林亮二

天野純治 《Field of water/風の領域 #017025》 2001年
シルクスクリーン、ステンシル  多摩美術大学美術館蔵
撮影:若林亮二



東京農業大学在学時代の寺田小太郎による庭園見取り図
1946年 個人蔵
撮影:若林亮二

東京農業大学在学時代の寺田小太郎による庭園見取り図
1946年 個人蔵
撮影:若林亮二




関連イベント

新型コロナウイルス感染拡大を受け、 関連イベントの実施方法を変更させていただくこととなりました。
多摩美術大学美術館 YouTubeチャンネルにて、アーカイブ動画を配信予定です。
公開日時につきましては、Twitterホームページ等で後日発表いたします。


◆ゲスト・トーク

「記憶の中の寺田さん」

府中市美術館館長 藪野健氏 × 多摩美術大学美術館館長 鶴岡真弓


  • 開催日 10月10日(日)
  • 時 間 14:00〜
  • 会 場 多摩美術大学美術館 B1多目的室
  • 定 員 20名
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)
  • 申 込 要事前申し込み(先着順、定員に達し次第受付終了)


◆キュレーターズ・トーク

企画担当者による展示解説


  • 開催日 11月6日(土)
  • 時 間 14:00〜
  • 会 場 多摩美術大学美術館 B1多目的室
  • 定 員 定員20名(定員に達し次第受付終了)
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)
  • 申 込 当日会場にて受付


カタログ


『寺田小太郎 いのちの記録 −コレクションよ、永遠に』

『寺田小太郎 いのちの記録 −コレクションよ、永遠に』

価格:一般 2,500円 (学生2,000円)
2021年7月10日刊行
24.0×18.7cm/272ページ

本展作品含む図版約190点掲載。寺田小太郎による随筆『わが山河』(私家版)を再録掲載するほか、生前の寺田と親交を結んだ2人の画家 相笠昌義・奥山民枝 、造園家・中島健主宰の綜合庭園研究室OBへのインタビュー、多摩美術大学美術館館長・鶴岡真弓の書き下ろしテキストなどを収録。



出品作家一覧

【後編】「継承」 2021年10月2日(土)〜11月21日(日)

相笠 昌義
天野 純治
荒木 高子
有元 利夫
市川 美幸
伊庭 靖子
岩尾 恵都子
内田 あぐり
宇野 亞喜良
太田 冬美
奥山 民枝
落田 洋子
小山田 二郎
加藤 清美
金井 訓志
鴨居 玲

川口 起美雄
川島 秀明
川村 悦子
北川 健次
北村 奈津子
呉 亜沙
合田 佐和子
坂部 隆芳
重野 克明
菅 創吉
武田 史子
谷神 健二
智内 兄助
千葉 鉄也
時松 はるな
富田 菜摘

富田 有紀子
中川 幸夫
野又 穫
パウル・ヴンダーリッヒ
服部 知佳
開 光市
舟越 桂
舟越 保武
保田井 智之
堀込 幸枝
宮 いつき
宮崎 進
望月 通陽
山本 麻友香
 
 

敬称略


【お願い】
新型コロナウイルスの拡大・収束状況により、開催状況およびイベント内容が変更となる場合もございます。
随時、多摩美術大学美術館ホームページにてお知らせいたしますのでご確認ください。
また感染拡大防止のため、ご来館・ご来場にあたっては、マスクの着用や検温、入場制限などにご協力をお願いいたします。

休館日◎火曜日
開館時間◎10:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料◎一般300円(200円)
※( )は20名以上の団体料金 ※障がい者および付添者、学生以下は無料

〒206-0033 東京都多摩市落合1-33-1
電話◎042-357-1251
交通◎多摩センター駅 徒歩7分 (京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)