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21世紀の情報建築家
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情報が、街や遊びや仕事の中にあふれている。情報に「かたち」を与え、それを使いやすい道具にする専門家、情報デザイナーが、われわれの社会に求められている。

情報デザイナーの仕事は、「情報」でできた働きの「かたち」をデザインすることである。彼らを「情報」という部材でできた住宅や駅や公会堂を設計する建築家と呼んでもいい。

電子メールは、身体を動かさないで、指先をキーボードの上に走らせるだけで、手紙を出せる。 それも、あっという間に届く。初めて送った時は、どきどきして、その速さにびっくりした。その速さ故に、返事も迫られる。沢山来ると、返事を書くのに時間を取られて、困ることもある。 ホームページという電脳の部屋の方は、というと、こちらも部屋の中身と飾り付けに変化を持たせないと、二度三度とやって来る人はがっかりする。

21世紀の情報建築家たちの学びは、単なる知識の獲得ではない。行うこと、見ること、問うこと、聞くこと、それらすべてを人間生活、社会、環境に応用し、豊かにする目的をもったカリキュラムが彼らの学びを支える。情報とメディアの「かたち」をコアとした表現学、「つくられ」方を学ぶ情報工学、「つかわれ」方を学ぶ人間と社会の科学、そして「いかされ」方を学ぶ哲学の領域を結び合わせた新しいプログラムが始まる。

さあ、私たちの社会がむかえる未来の「かたち」、私たちの生活に生み出される新しい経験の「かたち」についてともに設計し、それらを建築する活動に参加しよう。

美術学部二部デザイン学科
美術学部情報デザイン学科
須永 剛司


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