CO-CORE


CO-COREは次のプログラムを進めます

このページは、2007年秋に、在学生の理解のために「CO-COREパンフレット」に掲載された文章を再掲載しています。
海外提携校への説明のためにも使われました。


CO-COREについて、「入門編」の説明になっています。

Art & Design 国際講評会の開催
(在学生向けの説明)

多摩美術大学が採択されました「大学院教育改革支援プログラム」の核となる教育プログラムです。キーワードは「異文化交流で磨かれる」こと、そしてそこから「閃きを得ること」です。

多くの学生の積極的な参加を期待しています。

アート&デザイン国際講評会、と言っても難しいことはありません。いつものように作品や研究に前向きで、そしてきちんとプレゼンテーションをすればいいのです。

ただ少し違いもあります。以下、ふたつのステップが必要になります。

ひとつは、参加者はクリティカル・ノートに必ず作品と短い説明文、キーワードなどを登録すること(詳しくはクリティカル・ノートのページを見てください)。

もうひとつ大事なことがあります。みなさんにはぜひ「横につながる」ことを意識してほしいのです。いわゆる講評会は、研究領域ごとにまとまって行われるものですが、この「国際講評会」では、様々なテーマ、考え、背景を持つ学生と一緒になって、批評セッションを組み上げる、という大きな意識を持ってください。その上で、魅力的なプレゼンテーションを行ってください。そうすればたくさんの批評、声、意見を集めることができるでしょう。

結局は、アート&デザイン国際講評会は、作品や研究があって、そして会話が生まれ、理解が生まれ、国と国に橋を渡す人の交流が生まれる、ということになるのです。これこそ本当の意味での国際的な文化交流の姿だと思いませんか?

「アート&デザイン国際講評会」は、異文化が衝突し、理解し合い、より深い絆の創成へと向かう、またとない機会です。

クリティカルノートの開発と制作
(在学生向けの説明)


聞き慣れない言葉だと思います。わたしたち実行委員の教員は、どのように進めていけば、アート&デザイン国際講評会をきちんと実現できるのかと、ずいぶん考えてきました。その答えのひとつがこのクリティカル・ノートです。

これはインターネット上に積み上げていく、デジタル・ポートフォリオのようなものです。アート&デザイン国際講評会に参加する学生は、クリティカル・ノート内に自分のノートを持ち、そこにラフ・スケッチをため込むように、作品をアップロードしていきます。これは多摩美生だけでなく、一緒にアート&デザイン国際講評会に臨む海外の学生にもお願いいたします。

そして、双方から、いつでも自由にお互いのノートを閲覧することができます。そこには作品もあればスケッチも、デッサンも、メモのようなものも入っています。キーワードや短い解説もあって理解の助けになるでしょう。ですから、たとえ作品は完成していなくても、制作の行程を学生同士分かち合い、理解することができるのです。このクリティカル・ノートで、お互いがはじめて顔を合わせるまでに、十分コミュニケーションをとっておきましょう。

また、本番である国際講評会のプレゼンテーションでも、導入などでうまく使うこともできるかもしれません。
あなた自身のノートやポートフォリオのように、親しみながら育てていってほしいのです。

CO-CORE研究会
(在学生向けの説明)


アート&デザイン国際講評会、そしてクリティカル・ノートは、とても斬新な取り組みです。

ありそうでいて、実はまだ世界でも例がないのです。また、この教育プログラムは、「きちんと日頃の教育課程に息づき、しっかり根ざしたものである」ことがとても大事です。

その研鑽と、国内の教育機関とビジョンを共有するために大規模な研究会を立ち上げます。ここで、テーマとなるものは、「講評会・批評会が切り開く教育効果についての研究」(仮称)というものです。批評行為は、アート&デザイン領域のアーティストやデザイナー、オーガナイザーに、どのような影響を及ぼすのでしょうか。学生一個人の成長のなかでどのような影響を持つのでしょうか。

この研究会に、国内、海外の教育者、研究者、有識者、あるいは学生を招き、活発な議論を展開したいと考えています。様々な分野での「講評・批評」教育の事例報告を交わし、いろいろな意見交換をしたいと考えています。

わたしたち実行委員は、<「講評・批評」とは、学生に横軸の視点を与え、幅を与え、瞬間的な成長を可能にする大変重要な教育課程である>と考えています。

この研究会は、こうした比類ないテーマを考える最初のステージとなります。

全国、あるいは海外から、多くの研究者・教育者・有識者のみなさまのご参加、そして学生のみなさんのご参加を期待しております。

(第1回CO-CORE研究会は、2008年2月29日・3月1日の両日にわたり開催されました。第2回CO-CORE研究会については、2008年4月1日現在、未定となっています)


2007年度活動報告書に、いっそう詳細な説明があります。あわせてご覧ください。



2007年度活動報告書より


異文化相互批評が可能にする高度人材育成
Art & Design 国際講評会
クリティカルノート
クリティカルノート(研究会)