CO-CORE

高度人材育成に向けて

多摩美術大学学長
清田義英



創立以来70 有余年の歴史をもつ本学は、「自由と意力」を理念として、美術とデザインの創作研究を実践し、美術教育の在り方を絶えず探求してきました。

1964 年、専門性を深め同時にジャンルを横断できる柔軟な人材の育成を目指す博士前期課程が開設され、2001 年には、専門性を高次のレベルに引き上げ、創作力と理論を兼ね備えた総合的な芸術家、研究者の育成を目指す博士後期課程が開設されました。

本学では美術国際交流に関する協定を、中国、韓国、フィンランド、タイ、米国の7 大学と結んでいます。
協定校間では、共同展の開催や交換留学生の派遣・受け入れの交流を図っています。

今回、講評会の国際化による高度デザイン人材の輩出を目標に掲げた本学教育カリキュラム「異文化相互批評が可能にする高度人材育成」が、文部科学省の大学院教育の実質化を推進することを目的とした「大学院教育改革支援プログラム」に採択されましたことは、大変光栄に思っています。この好機を大いに活かし、美術とデザインの創作研究のますますの充実発展を図っていく所存です。

実施にあたっては、関係教育機関の皆様のご理解・ご協力が不可欠であります。また国内外の多くの研究者、学生の皆さんにもご参加いただき、すばらしい成果へと結びつけたいと願っております。よろしくご協力をいただけますようお願い申し上げます。