創作力と理論を兼ね備えた、総合的なアーティスト・研究者を育成します
ラテン語でアートを意味する「アルス(ars)」とは、本来、技術・科学・芸術を包括する、総合的な文化的営為を指していました。博士後期課程美術専攻は、創作と理論が融合されたこのアルス本来の姿に立ち帰り、従来は「実技」と「理論」として、ややもすると分断されがちだった「美術創作研究」と「美術理論研究」を有機的に結びつけることで、真に現代的で創造的な、幅広い見識と指導力に富んだ人材を育成することをその最大の目標としています。
「美術創作研究」は美術およびデザイン作品の制作・実技に関する研究であり、「美術理論研究」は、美術の理論や歴史に関する研究です。博士前期課程(修士課程)が5専攻に細分化されているのに対して、特に実技系の分野が「美術創作研究」というひとつの領域に統合されている点に、本専攻の最大の特色があります。これは、近年の美術やデザインの状況が、従来の専門分野の枠を超えつつあることに対応するためです。
現代社会においては、科学技術の発展や学術研究の進展にともない、美術の分野における創作と理論の双方の基礎的な素養を兼ね備えた人材の育成が急務となっています。柔軟な思考力と創作意力をもつ、オールマイティな21世紀型アーティストおよび研究者の育成を目指し、年に二度行われる「総合演習」をその最たるものとして、創作系、理論系を問わず、担当教員が一団となってすべての院生を、さまざまな視点から総合的に指導する体制が整っています。「実技」と「理論」の調和と総合―これこそは本専攻の最大の特色といえるでしょう。
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