共通教育

木下 京子

KINOSHITA Kyoko

教授

  • 1986年 大阪教育大学教育学部美術教育学科卒業
  • 1995年 フィラデルフィア美術館東洋美術部にてResearch Associate, Project Associate Curator
  • 2009年 大阪大学大学院文学研究科美術史学日本美術史講座単位取得退学
  • 2012年 博士号(文学博士)取得
  • 2013年 多摩美術大学美術学部共通教育准教授

主な活動歴・所属団体等

  • 日本美術史学会/美学会/明治美術学会

研究テーマ

・フィラデルフィア美術館所蔵杉戸絵の図像研究-狩野派の図像継承と版本の転用を考察の中心として
・近世女性画家の作品研究

代表論文

The Life and Art of Tokuyama Gyokuran
玉瀾は宝暦・明和期に活躍した画家であり歌人である。江戸時代後期より明治期までは女性南画家として高い人気を誇っていたが、玉瀾について判明していることは限られ、画家としての作品研究もなされていない状況下にあった。本論では玉瀾と夫の池大雅、そして母親で歌人の百合に関する当時の史料より玉瀾の人生を一望した。そして年記ある山水図と大雅の直接的影響を受けている作品を基に、玉瀾の絵画の変遷を辿り、画業の検証を試みた。玉瀾は百合の和歌の下絵も数多く手掛けているが、自身も歌人としても名を残しており、絵画空間における自作和歌と図との親和性についても考察した。さらに実作品より玉瀾の落款比較を行い、印譜を作成した。
発表年:2007年5月1日
著者:Kyoko Kinoshita
編者:Felice Fischer with Kyoko Kinoshita
発表先:Ike Taiga and Tokuyama Gyokuran: Japanese Masters of the Brush
Printed Books on Painting: Edo-Period Imports from China and Taiga’s Manuals
『十竹斎書画譜』や『芥子園画伝』など明清の画譜は、近世初期以降日本の画家たちに積極的に受容されたが、寛文十二年に『八種画譜』が和刻されて以降、日本でも画譜が 刊行され普及し、手本として大いに活用された。『大雅堂画譜』は池大雅が妻玉瀾に与えた絵手本を大雅歿後に門人たちがまとめて板刻したものであるが、本書は後続する南画家たちに多大な影響を及ぼした。一方、江戸時代中期より『伊孚九池大雅山水図譜』や『賞春芳帖』、そして大雅筆「四季山水十二ヶ月屏風」の当時の所有者が贈答用に正面摺折本など作品集としての版本が制作されるようになり、賞翫の対象へと転化するに至った。
発表年:2007年5月1日
著者:Kyoko Kinoshita
編者:Felice Fischer with Kyoko Kinoshita
発表先:Ike Taiga and Tokuyama Gyokuran: Japanese Masters of the Brush
The Advent of Movable-Type Printing: The Early Keichō Period and Kyoto Cultural Circles
キリシタン版は島原半島の加津佐、天草、長崎で印行されたが、慶長十五年には京都のコレジオでも漢字と仮名の連綿体で記された『こんてむつす・むん地』が出版された。本書には長崎で作られた鋳造活字ではなく、木製活字が使用されている。本稿ではキリシタン版が嵯峨本に与えた影響を考察すると同時に、後藤宗因登明と本阿弥光悦や角倉素庵をはじめとする京都の上層町衆との関係性を探った。
発表年:2000年7月1日
著者:Kyoko Kinoshita
編者:Philadelphia Museum of Art
発表先:The Arts of Hon’ami Kōetsu, Japanese Renaissance Master

著書

Ike Taiga and Tokuyama Gyokuran: Japanese Masters of the Brush
発行元:Yale University Press and Philadelphia Museum of Art
発行日:2007年5月1日
The Arts of Hon’ami Kōetsu, Japanese Renaissance Master
発行元:Philadelphia Museum of Art
発行日:2000年7月1日

担当授業科目

日本美術史概論/日本美術史研究Ⅰ(日本宗教美術史)/日本美術史研究Ⅱ(中世~近世日本絵画史)/日本美術史ゼミ

最終更新日: 2017年4月28日