共通教育

小穴 晶子

KOANA Akiko

教授

  • 1977年 東京大学文学部美学芸術学専攻卒業
  • 1984年 東京大学大学院人文科学研究科単位取得満期退学
  • 1993年 多摩美術大学美術学部二部学科講師
  • 1995年 同美術学部二部学科助教授
  • 1999年 同造形表現学部共通教育教授
  • 2014年 同美術学部共通教育教授

主な活動歴・所属団体等

  • 美学会 /国際美学連盟/日本音楽学会/日本18世紀学会/国際18世紀学会

研究テーマ

18世紀フランスの音楽美学

代表論文

M.P.G.deシャバノンの音楽思想のドイツ語圏での受容―ヒラーとの関係を中心に―
18世紀後半における西洋音楽思想史の大きな転換を示す思想家シャバノンは1779年に主著『音楽論』を著わした。この著作はパリでの出版後ほどなく1781年にヒラーによって翻訳されライプツィヒでドイツ語版が公にされている。ヒラーはこの翻訳版に序文と注を書き加えているが、そこにシャバノンの考えに対するヒラーの意見を読み取ることができる。本論文はこの点に注目し、ヒラーの序文と注の内容を分析することによって、ドレスデン、ライプツィヒを中心とする現ドイツ北東部においてフランスの音楽思想がどのように受容されていたかを明らかにした。
発表年:2011年
著者:小穴晶子
編者:海老澤敏先生傘寿記念実行委員会
発表先:新モーツァルティアーナ/海老澤敏先生傘寿記念論文集/音楽之友社/pp.541-550
M.P.G. de Chabanon et C.G.Körner-la notion de caractère au XVIIIe siècle、pp.279-290
西洋音楽史における18世紀後半はバロックから古典派に時代への転換点を示している。C.G.Körner(ケルナー)はドイツ語圏において古典派の音楽観をいち早く示した思想家として知られている。本論文ではフランスの音楽思想家M.P.G. de Chabanon(シャバノン)の思想がケルナーの思想に及ぼした影響を考察した論文(フランス語)である。両者の思想においてキーワードとなっている「キャラクター(性格)」概念の共通点と差異を軸として考察し、影響関係と同時にドイツ語圏とフランスの音楽思想の微妙な異なりをも明らかにした。また、音楽の自律性を重んじる19世紀の音楽思想の先駆となっていることをも示した。
発表年:2008年
著者:小穴晶子
編者:Laurine Quetin
発表先:Musicorum2008, Université François-Rablais, Imprimerie de l'Université de Tours
18世紀フランスの音楽思想における世界市民主義と国家主義
グローバリゼーションの状況は、「国家」と「国家を越えたもの」との関係を我々に考えさせる。本論文はこのような観点から18世紀フランスの音楽思想史を分析したものである。18世紀初期のレセール・ラグネ論争、中期のブフォン論争、後期のグルック・ピッチーニ論争の3つの音楽論争を分析し、次第に国家主義的な考えが超克され世界市民主義的な考えが台頭してくる有様を示した。また、これと並行する音楽史は、バロック時代のイタリア、フランス、ドイツなどの地域特有の音楽が融合して全ヨーロッパ的な様式となって古典派が誕生する過程であり、両者の関係についても考察している。
発表年:2006年
著者:小穴晶子
編者:研究代表者 藤田一美
発表先:グローバリゼーション状況下における芸術の論理と倫理/平成14年度~平成17年度科学研究費補助金研究成果報告書

著書

バロックの魅力(編著)
発行元:東信堂
発行日:2007年3月
なぜ人は美を求めるのか(単著)
発行元:ナカニシヤ出版
発行日:2008年8月
バロック音楽を読み解く252のキーワード(翻訳)
発行元:音楽之友社
発行日:2012年10月

担当授業科目

仏語1A(上野毛)/仏語2A(上野毛)/美学-1/美学-2

最終更新日: 2017年4月5日