情報デザイン学科

社会を変える新しい表現をつくり出す

かたちのない「情報」を出発点に人間や社会の豊かな関係や文化をつくり出すこと、それが情報デザインです。コンピュータやスマートフォンに代表されるデジタルテクノロジーや情報通信ネットワークが、私たちの社会に浸透した今、技術によって可能になった新たな「アート」や「デザイン」と、そこから生まれる新世代の文化や芸術が急速に拡がりはじめました。情報デザイン学科では、本学が長年培ってきた美術表現教育をベースに、コンピュータやバイオテクノロジーに関連したスキルと知識を統合することで、科学や工学、数学や哲学、社会学や言語学といった領域とクロスする、新しいタイプの複合的なクリエイターを育成しています。本学科はアニメーション、マンガを含めた映像音響やインスタレーション/パフォーマンスなどを対象とする「メディア芸術コース」と、インタフェース/インタラクション、コミュニケーションを対象とする「情報デザインコース」の2コースに分かれており、入学願書出願時にそのいずれかを選択します。両コースとも、制作実習を軸とする少人数のワークショップやプロジェクトに、情報デザイン学科独自の専門的な講義系科目を連携させることで、理系、文系、美術系、音楽系といった既存の枠組みを超えた、ダイナミックなカリキュラムを提供しています。

メディア芸術コース
2012年度より情報芸術コースから名称変更

本コースでは、インスタレーション/パフォーマンスと映像音響作品を大きな柱として、インタラクティブなインスタレーション、オーディオビジュアル・パフォーマンス、バイオ・アート、フューチャー・シネマ(未来の映画)、デジタル・アニメーションといった多彩なメディア芸術表現に取り組んでいます。今日のテクノロジーの発展を背景に、情報と物質が一体化したポスト情報時代の作品制作を通じて、21世紀の芸術・デザイン、さらには科学・技術・哲学の統合的な発展を目指した、実践的な研究を行っています。

情報デザインコース

本学科は、多摩美術大学で一番新しい学科です。そして、日本ではじめてできた情報デザイン分野の学科でもあります。言うなれば、一番新しい老舗。私たちは常に日本の情報デザインをリードしていく立場にあります。本コースでは、教員スタッフが自分たちの知識や技術を伝授するだけではなく、学生といっしょに、情報とデザインの可能性を探ることに力を注いでいます。私たちが目指すのは、未知の分野を切りひらき、常に変化し続け、新しいデザインを生み出すこと。「経験デザイン」、「拡張メディア」、「メディアデザイン」といった「できごとをかたちにする」ための幅広い表現方法の研究と実践を行っています。

メディア芸術コース 教育課程

メディア芸術コースの教育課程は、美術学部に共通する基礎教育科目とコース独自の専門教育科目により構成されています。共通の基礎教育科目においては、一般教養的な内容を中心に、学生はそれぞれの目的と関心に合わせて幅広い範囲から科目を選択することができます。基礎教育科目の中には、コース独自の専門教育科目との境界領域にあたるものを含み、多様化する学生の要求と、社会変化に対応した科目を選択することができます。メディア芸術コースの専門教育科目は、基礎演習課程としてのメディア芸術「入門」と「発展」、テーマ演習課程としての「応用」、卒業制作としての「総合」の3つのステップから構成されています。

1・2年次

年間4つの演習課題を通じて、メディア芸術作品の制作に必要不可欠な知識やスキルを習得すると同時に、作品制作のためのプランニングやフィールドワークの基本的な手法を身につけます。1年生はクラス形式で全員共通の演習を行いますが、2年生になると各自の関心や目的に応じて演習課題を選択することができます。

3年次

個別に設定された半期単位のテーマ演習によって、基礎課程で習得したスキルや感覚を有機的に発展させます。演習授業における具体的な作品制作と2年次から開始する専門講義科目を有機的に組み合わせながら、個々の可能性を発見、開拓していきます。

4年次

マン・ツー・マンの指導による卒業研究制作に通年で取り組みます。3年次までに身につけた個々のスキルと豊かな人間性をベースに、作品の深みや強度と新領域へとつながる横への拡がりを探求します。前期終了時には作品を完成させ、後期は展覧会やコンペなどを通じて、展示や流通、公開や発表まで、作品を社会的に展開していきます。

メディア芸術コース 授業科目

1年次

メディア芸術入門(イメージ・リテラシ/サウンド&CGI/インタラクション/クラフト&マテリアル)メディア芸術基礎(情報デッサンゼミナール/メディア・リテラシ)

2年次

メディア芸術発展(フォトグラフィック・プレゼンテーション/キネティック・アート/サウンド&ソフトウェア・アート/バイオメディア・アート/ヴィデオアート・コンストラクション/シナリオ・デザイン/ライト・オブジェ/ワークショップ・デザイン/インタラクティヴ・アート/インタラクション・デザイン/グラフィック&アニメーション創作/ショートフィルム創作)

3年次

メディア芸術応用(メディア&インスタレーション/メディア・アート/映像/CGI創作/エキシビション・デザイン)

2・3年次 両コース共通

メディア映像論/メディア起業論/メディア教育論/インタラクティブ・アート論/サウンド・アート論/バイオ・アート論/パフォーミング・アーツ論/メディア芸術史/メディア芸術論/メディア言語論/インタラクションデザイン/情報システム論/情報と社会/情報と職業/タイムベースドデザイン論/デザイン思考/デザインマネージメント/認知科学とデザイン/ヒューマンインタフェース/放送と通信/メディアデザイン論/情報デザイン史

4年次

メディア芸術総合(メディア&インスタレーション/メディア・アート/写真と映像−記憶創造/フューチャー・シネマ)
卒業研究制作

情報デザインコース 教育課程

情報デザインコースのカリキュラムは、情報とかかわり合う人々の活動と経験をデザインする「経験デザイン」、先端技術を楽しくかたちにする「拡張メディア」、紙から電子メディアまであらゆるメディアのインタラクションを考える「メディアデザイン」の3 つの専門領域を柱に組み立てられています。

1年次:基礎課程(必修)

3つの領域の基礎となる技術や考え方を学び、すべての基にある「インタラクション」の概念を身につけます。

2年次:基礎課程(選択必修)

それぞれの領域が提供する演習科目から、学生一人ひとりが自分の興味や進路にそって選択履修します。さまざまな学習経験から自らの専門領域を築いていくスタートと位置づけています。

3年次:専門課程(選択必修)

3つの領域から1つを選び履修します。カリキュラム内容はそれぞれの領域が独自に設定しています。また2・3年次では、メディア芸術コースと共同で設けている24の専門講義科目から選択履修し、幅広い知見を身につけます。

4年次:専門課程(必修)

仕上げとなる最終年は、専任教員が担当するゼミに所属し、卒業制作に取り組みます。

情報デザインコース 授業科目

1年次

情報デザイン基礎/インタラクション基礎/ウェブデザイン基礎/プログラミング基礎/インフォグラフィックス基礎

2年次

[経験デザイン系科目]フィジカルユーザーインタフェース/動きと変化の表現/インフォメーションアーキテクチャ/ストーリーテリング
[メディアデザイン系科目]インタラクティブメディア基礎/デジタルタイポグラフィ/ネットワークメディア基礎/インフォグラフィックス応用
[拡張メディア系科目]タイムベースドデザイン基礎/空間デザイン/コンテンツデザイン基礎/プログラミング応用

3年次

[経験デザイン]あそびのデザイン/サービスデザイン
[メディアデザイン]インタラクティブメディア応用/ネットワークメディア応用/メディアとデザインゼミ/デザイニング・エモーションゼミ
[拡張メディア]コンテンツデザイン応用/タイムベースドデザイン応用/エンタテイメントとデザインゼミ/ユビキタス・アーキテクチャゼミ

2・3年次 両コース共通

メディア映像論/メディア起業論/メディア教育論/インタラクティブ・アート論/サウンド・アート論/バイオ・アート論/パフォーミング・アーツ論/メディア芸術史/メディア芸術論/メディア言語論/インタラクションデザイン/情報システム論/情報と社会/情報と職業/タイムベースドデザイン論/デザイン思考/デザインマネージメント/認知科学とデザイン/ヒューマンインタフェース/放送と通信/メディアデザイン論/情報デザイン史

4年次

[情報デザイン]活動を基盤とするデザインゼミ、サービスデザインゼミ、ワークショップとインタラクションゼミ、メディアとデザインゼミ、デザイニング・エモーションゼミ、エンタテイメントとデザインゼミ卒業研究制作

関連情報