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情報デザイン学科

社会を変える新しい表現をつくり出す

かたちのない「情報」を出発点に人間や社会の豊かな関係や文化をつくり出すこと、それが情報デザインです。コンピュータや携帯電話に代表されるデジタルテクノロジーや情報通信ネットワークが、私たちの社会に浸透した今、技術によって可能になった新たな「アート」や「デザイン」と、そこから生まれる新世代の文化や芸術が急速に拡がりはじめました。情報デザイン学科では、本学が長年培ってきた美術表現教育をベースに、コンピュータやバイオテクノロジーに関連したスキルと知識を統合することで、科学や工学、数学や哲学、社会学や言語学といった領域とクロスする、新しいタイプの複合的なクリエイターを育成しています。

本学科は映像音響やインスタレーション/パフォーマンスなどのメディア芸術全般を対象とする「情報芸術コース」と、インターフェイス/インタラクション、コミュニケーションを対象とする「情報デザインコース」の2コースに分かれており、入学願書出願時にそのいずれかを選択します。両コースとも、制作実習を軸とする少人数のワークショップやプロジェクトに、情報デザイン学科独自の専門的な講義系科目を連携させることで、理系、文系、美術系、音楽系といった既存の枠組みを超えた、ダイナミックなカリキュラムを提供しています。

取得可能な資格 (両コース共通)

  • 高等学校(情報)教諭一種免許状
  • 学芸員資格

入学試験制度 (両コース共通)

  • 一般入学試験(一般方式/センター方式)
  • 外国人留学生入学試験
  • 帰国子女入学試験
  • 3年次編入学試験

情報芸術コース

本コースでは、インスタレーション/パフォーマンスと映像音響作品を大きな柱として、インタラクティブなインスタレーション、オーディオビジュアル・パフォーマンス、バイオ・アート、フューチャー・シネマ(未来の映画)、デジタル・アニメーションといった多彩なメディア芸術表現に取り組んでいます。今日のテクノロジーの発展を背景に、情報と物質が一体化したポスト情報時代の作品制作を通じて、21世紀の芸術・デザイン、さらには科学・技術・哲学の統合的な発展を目指した、実践的な研究を行っています。

教育課程

情報芸術コースの教育課程は、美術学部に共通する基礎教育科目とコース独自の専門教育科目により構成されています。共通の基礎教育科目においては、一般教養的な内容を中心に、学生はそれぞれの目的と関心に合わせて幅広い範囲から科目を選択することができます。基礎教育科目の中には、コース独自の専門教育科目との境界領域にあたるものを含み、多様化する学生の要求と、社会変化に対応した科目を選択することができます。
情報芸術コースの専門教育科目は、基礎演習課程としてのメディア芸術「入門」と「発展」、テーマ演習課程としての「応用」、卒業制作としての「総合」の3つのステップから構成されています。

●1・2年次:基礎演習課程(メディア芸術入門/発展)

年間4つの演習課題を通じて、メディア芸術作品の制作に必要不可欠な知識やスキルを習得すると同時に、作品制作のためのプランニングやフィールドワークの基本的な手法を身につけます。1年生はクラス形式で全員共通の演習を行いますが、2年生になると各自の関心や目的に応じて演習課題を選択することができます。

●3年次:テーマ演習課程(メディア芸術応用)

個別に設定された半期単位のテーマ演習によって、基礎課程で習得したスキルや感覚を有機的に発展させます。演習授業における具体的な作品制作と2年次から開始する専門講義科目を有機的に組み合わせながら、個々の可能性を発見、開拓していきます。

●4年次:卒業研究制作(メディア芸術総合)

マン・ツー・マンの指導による卒業制作研究に通年で取り組みます。3年次までに身につけた個々のスキルと豊かな人間性をベースに、作品の深みや強度と新領域へとつながる横への拡がりを探求します。前期終了時には作品を完成させ、後期は展覧会やコンペなどを通じて、展示や流通、公開や発表まで、作品を社会的に展開していきます。

授業科目

●1年次

メディア芸術入門/イメージ・リテラシ、サウンド&CGI、インタラクション、クラフト&マテリアル/メディア芸術基礎(情報デッサンゼミナール、メディア・リテラシー)

●2年次

メディア芸術発展(フォトグラフィック・プレゼンテーション、キネティック・アート、サウンド&ソフトウェア・アート、バイオメディア・アート、ヴィデオアート・コンストラクション、シナリオ・デザイン、ライト・オブジェ、ワークショップ・デザイン、インタラクティヴ・アート、インタラクション・デザイン、グラフィック&アニメーション創作、ショートフィルム創作)

●3年次

メディア芸術応用(メディア&インスタレーション、メディア・アート、映像、CGI創作)

■両コース共通

メディア映像論/メディア起業論/メディア教育論/インタラクティブ・アート論/サウンド・アート論/バイオ・アート論/パフォーミング・アーツ/メディア芸術史/メディア芸術論/メディア言語論/インタラクションデザイン/現象学とデザイン/情報システム論/情報社会(知的財産権)/情報と職業/タイムベースドデザイン/デザイン方法論/デザインマネージメント/認知科学とデザイン/ヒューマンインタフェース/放送と通信のデザイン/メディアデザイン/情報デザイン史

●4年次

メディア芸術総合(メディア&インスタレーション研究、サウンド&メディア・アート研究、写真と映像−記憶創造研究、フューチャー・シネマ研究)/卒業研究制作

研究室オリジナルサイト
教育目標
履修フロー(PDF)

教員紹介 2010年7月現在


専任教員はクリックすると教員業績紹介をご覧いただけます

客員教授

伊藤俊治 坂根巌夫 四方幸子

非常勤講師

石黒敦彦 緒方壽人 勝又邦彦 桑久保亮太 佐々木和郎 杉浦忠雄 田所淳 田中真聡 寺井弘典 畠中実 松茂信吾 三橋純 矢坂健司 山川冬樹
 

卒業後の展望

卒業後の進路は大きく分けて、作家およびクリエイターとしての起業・就職の2つがあります。作家としては、メディア・アーティスト/パフォーマーや映像作家、音楽家などがあげられます。これまでにも数多くの学生/卒業生が、文化庁メディア芸術祭や学生CGコンテストをはじめとする、さまざまなメディア芸術、現代美術、映像関連のコンペで受賞しています。そのほか、一般の映像音響コンテンツ制作をはじめとして、ウェブ、インターフェイス/インタラクション、ソフトウェア/デバイスに関連する独立系プロダクション、広告、イベント、ゲーム、編集・制作会社など、卒業生は広く映像メディア産業全般で活躍しています。

主な就職先

セイコーエプソン/ソニー/日立製作所/カプコン/コーエー/セガ/テクモ/バンダイ/ブロッコリー/スタジオ4℃/マッドハウス/あとらす二十一/ガル・エンタープライズ/ドロップイン/エフエム東京/中京テレビ放送/テレビ朝日/フジテレビジョン/アサツーディ・ケイ/電通/電通テック/東急エージェンシー/deep blues/アドブレーン/グッドデザインカンパニー/広美/ズノー/創美企画/トーキョウグレートヴィジュアル/ドラフト/ナンバースリー/日経クリエイティブセンター/博報堂プロダクツ/ビジュアル/リベラル/Y2/シースリーフィルム/スプーン/デジタルエッグ/東北新社/二番工房/ピクチャーズ/ワッツオブトーキョー/アトム/イメージソース/グリー/クレアテック/シュリンクス/スナップ/博報堂アイスタジオ/ユニバースティ/レインボージャパン/シェルター/アンビテックス/エドウィン/三陽商会/セラビ/生活の友社/ドレミ楽譜出版社/マガジンハウス/凸版印刷/中埜総合印刷/ノエビア/かねまつ/サカモト/清美堂真珠/テイクアップ/三越/KINO/ウィークリーマンション東京/エイベックス/ガンズマネージメント/明和電機/SPGホールマン/ウッドオフィス/権四郎/博展/ムラヤマ/インクス/バタフライ・スクロール/バボット/ダヴィンチ/あたご学童クラブ/宝仙学園中学・高等学校


情報デザインコース

本学科は、多摩美術大学で一番新しい学科です。そして、日本ではじめてできた情報デザイン分野の学科でもあります。言うなれば、一番新しい老舗。私たちは常に日本の情報デザインをリードしていく立場にあります。本コースでは、教員スタッフが自分たちの知識や技術を伝授するだけではなく、学生といっしょに、情報とデザインの可能性を探ることに力を注いでいます。私たちが目指すのは、未知の分野を切りひらき、常に変化し続け、新しいデザインを生み出すこと。「経験デザイン」、「拡張メディア」、「メディアデザイン」といった「できごとをかたちにする」ための幅広い表現方法の研究と実践を行っています。

教育課程

情報デザインコースのカリキュラムは、情報とかかわり合う人々の活動と経験をデザインする「経験デザイン」、先端技術を楽しくかたちにする「拡張メディア」、紙から電子メディアまであらゆるメディアのインタラクションを考える「メディアデザイン」の3つの専門領域を柱に組み立てられています。

●1年次:基礎課程(必修)

3つの領域の基礎となる技術や考え方を学び、すべての基にある「インタラクション」の概念を身につけます。

●2年次:基礎課程(選択必修)

それぞれの領域が提供する演習科目から、学生ひとりひとりが自分の興味や進路にそって履修選択します。さまざまな学習経験から自らの専門領域を築いていくスタートと位置づけています。

●3年次:専門課程(選択必修)

3つの領域から1つを選び履修します。カリキュラム内容はそれぞれの領域が独自に設定しています。また2・3年次では、芸術コースと共同で設けている24の専門講義科目から選択履修し、幅広い知見を身につけます。

●4年次:専門課程(必修)

仕上げとなる最終年は、専任教員が担当するゼミに所属し、卒業制作に取り組みます。

授業科目

●1年次

インタラクション基礎、情報デザイン基礎/ウェブデザイン基礎、インフォグラフィックス基礎、プログラミング基礎

●2年次

[経験デザイン系科目]フィジカルユーザインタフェース、動きと変化の表現、インフォメーションアーキテクチャ、ストーリテリング/[メディアデザイン系科目]ネットワークメディア基礎、インタラクティブメディア基礎、インフォグラフィックス応用、デジタルタイポグラフィ/[拡張メディア系科目]タイムベースドデザイン基礎、コンテンツデザイン基礎、プログラミング応用、空間デザイン

●3年次

[経験デザインI,II]経験デザイン、サービスデザイン/[メディアデザインI,II]ネットワークメディア応用、インタラクティブメディア応用、デザイニング・エモーションゼミ、メディアとデザインゼミ/[拡張メディアI,II]タイムベースドデザイン応用、コンテンツデザイン応用、エンタテイメントとデザインゼミ、ユビキタスアーキテクチャゼミ

■両コース共通(2・3年次)

メディア映像論I/メディア映像論II/メディア起業論/メディア教育論/インタラクティブ・アート論/サウンド・アート論/バイオ・アート論/パフォーミング・アーツ論/メディア芸術史/メディア芸術論I/メディア芸術論II/メディア言語論/デザイン思考/認知科学/ヒューマンインタフェース/情報と社会/メディアデザイン論/インタラクションデザイン/放送と通信/情報デザイン史/タイムベースドデザイン論/情報システム論/情報と職業/デザインマネージメント

●4年次

[情報デザインI,II]活動を基盤とするデザインゼミ、サービス・デザインゼミ、ワークショップとインタラクションゼミ、メディアとデザインゼミ、デザイニング・エモーションゼミ、エンタテイメントとデザインゼミ)/卒業研究制作

研究室オリジナルサイト
教育目標
履修フロー(PDF)

教員紹介 2010年7月現在


専任教員はクリックすると教員業績紹介をご覧いただけます

客員教授

中村勇吾 暦本純一

非常勤講師

宇田敦子 遠藤律子 岡村健一 小野田裕士 鍛治秀紀 季里 久納鏡子 紫牟田伸子 冨樫雅文 永井由美子 羽山博 布山毅 古堅真彦 松倉秀実 水藤祐之 森川眞行 門司菜実 山岸清之進 山辺真幸
 

卒業後の展望

情報デザインコースの卒業生たちは、未知の領域にチャレンジし、社会をかたちづくる専門家として、幅広いジャンルで活躍しています。インターネットにかかわる設計や製作を行う情報サービス産業、放送や出版などのメディア産業、美術館や博物館といった公共事業、ゲームやコンテンツビジネスをあつかうエンターテイメント産業、情報技術がますます重要になる家電や自動車メーカーなど、幅広いデザイン領域が彼らの活躍の場になっています。

主な就職先

ブラザー工業/NECデザイン/クラリオン/シャープ/セイコーエプソン/ソニー/デザインカンパニー/デンソー/デンソーテクノ/東芝/日立製作所/富士通ゼネラル/富士通デザイン/三菱電機/トヨタ自動車/オリンパス/カシオ計算機/島津製作所/ニコン/リコー/富士ゼロックス/富士フイルム/パイオニアデザイン/富士通アプリコ/アトム/カヤック/サイバーエージェント/博報堂アイスタジオ/マックスマウス/ミツエーリンクス/ヤフー/ユニバースティ/楽天/ZION/Cyber step/イースマイル/イマ・エンターテイメント/カプコン/コーエー/コナミデジタルエンタテインメント/セガ/ソニー・コンピュータエンタテインメント/タイトー/テクモ/任天堂/バンダイ/バンダイナムコゲームス/エスコミュニケーション/オールフロンティア/ズームデザイン/バロック/ビースタッフカンパニー/ブラフマン/三機工業/サンエーインターナショナル/トゥモローランド/メルローズ/ワールド/毎日新聞社/リクルートメディアコミュニケーションズ/レクスプレス/ジャパンプリントシステムズ/日立インターメディンクス/伊勢半/土屋鞄製造所/スモール・プラネット/白鳳SWIMMWER/ヤマハ/ゴンゾ/スタジオ4℃/アークフィリア/サイバーネットワーク/パイオネット・ソフト/リトルスタジオ・インク/ACCESS/アイロベックス/ジャストシステム/ソシオメディア/ソフトディバイス/トライアックス/毎日コミュニケーションズ/グレースノート/インターソフト/カイデザイン/ディックカラーアンドデザイン/ノーバス