あらゆるメディアを駆使して美の創造の確立に挑戦する
学生各自が個性的で、自由闊達な幅広い表現活動をしているということが伝統として受け継がれているのが、絵画学科油画専攻です。現在も、学生自身の表現に対する欲求を育むことを重視し、油絵具でキャンバスに描くという単一の枠にとらわれることなく、絵画はもとより、インスタレーション、立体、映像までをも包含した、多様な表現を追究しています。
今日、芸術や美術の表現が多様化して従来の概念を超え、多くの創造の場と、未知の可能性を生み出しています。こうした時代に対応するために、絵画学科油画専攻では、学生の希望によるグループ選択制を取り入れ、現代に即応した美意識を育み、あらゆるメディアを駆使して美の創造の確立に挑戦しています。
しかし、自由な造形活動の内側には、厳しい造形への基礎訓練があることを忘れてはなりません。
表現する対象の現実・特色・性格・実在感・相互関係などを率直な目でとらえ、描写する能力は重要です。また、光・物質・色彩・点・線・面といった造形上の原点を深く感知する姿勢や、理論の裏づけによる表現訓練も必須です。さらに、作品の深厚さのために、国内外の風土から熟成された文化や、自然界の様相、変貌急なる科学界などから感動を得る豊かな感性の育成が欠かせません。
絵画学科油画専攻では、創造的な研究活動にふさわしい知的な教育環境を目指しています。1・2年次の基礎課程では、作家としての姿勢・知識・技術などの基本を身につけて基礎を固め、コース別指導のもとで自分が求める表現を模索していきます。3・4年次の専門課程では自主カリキュラムに基づきながらじっくりと時間をかけて方向性を探り、作家としての骨格をつくっていきます。実際に社会の最前線で活躍している教員たちとの親密な交流のなかで、日常の創作研究は行われています。学外での鑑賞会、研修旅行などを通じての交流や、学生同士の情報交換は、創作活動に大きな刺激を与える活力源となります。
精神と技術が複雑に織り込める厳しい訓練の制作に対して、学生の個性を尊重しながら、教員は助言を惜しみません。未来に向かって個性的で自由なたくましい造形活動を続ける弾力性のある人材を期待しています。
教育課程
油画専攻では、それぞれ特徴のあるカリキュラムを持った3つのグループからの選択制を1年次より開始し、2年次、3・4年次も同様に学生の希望によるグループ選択制を採用しています。グループ間の移動は選択の機会に応じて可能です。一方、グループにとらわれない指導、サポート体制も常に考えられています。また、自由な造形活動を支えるため、基礎的な訓練のみならず、造形上の原点を深く感知する姿勢、理論の裏づけによる表現訓練、広い教養と知性を培う豊かな感性の練磨を行うためのカリキュラムが用意されています。
1年次
前期は自由制作から始まり、グループ1~3を選択し、それぞれのカリキュラムを体験学習します。
技法講座などの基礎実技も修得します。後期は前期と同様、3つのグループから再度選択し、今後の制作の方向を探るとともに進級制作へと展開します。また年間を通じ、自由実技では特別講座・特別講義を行います。
2年次
各自の個性、制作の方向性により、グループ1~3に分かれて制作、学習します。
技法講座も1年次から引き続き行われます。また自由実技では特別講座・特別講義を行い、さらに進級作品を制作します。
3年次
各自の選択により、グループ1~3に分かれて制作します。
学生の自主的な創作意欲と個性に対し、担当教員によるより専門的な指導のなかから、自立した表現者としての自覚を目指します。ほかに自由実技、研修旅行、各教室ゼミを行います。
4年次
3年次から引き続き各自の選択に分かれて制作を行い、自己のイメージの表現のために試行錯誤を繰り返し、方向を見極めて卒業制作にいたります。
授業科目 ※2011年度参考
1年次
実技(デッサン、ドローイング、油彩、自由制作)/実技(素描、油彩、構成演習、テンペラ・樹脂・シルクスクリーン・映像・パフォーマンス・銅版・陶芸・素材としての和紙の技法講座)/実技(グループ1 ~ 3 のクラス選択)/実技(進級制作)/自由実技(特別講義)
2年次
実技(グループ1~3のクラス選択)/実技(テンペラ・銅版・シルクスクリーン・映像・パフォーマンス・樹脂・陶芸・素材としての和紙の技法講座)/自由実技(特別講義)
3年次
実技(グループ1~3のクラス選択)/自由実技(特別講義)/研修ゼミ旅行
4年次
自由実技(特別講義)/卒業制作
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