生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

科学技術と人間性のハーモニー

プロダクトデザインとは、人々の生活を支えている身の回りのあらゆるモノに関わるデザインを指します。自動車、バイク、家電製品、オーディオ、携帯電話、家具、靴、衣服、バッグ、食器、ベビー用品、楽器、ゲーム、スポーツ用品、アクセサリー、化粧品、パッケージetc... これら各々のプロダクトをデザインするに際しては、見た目の印象に加え、生産や製造の専門的な知識など、多くの観点を学ぶ必要があります。学ぶことは多いものの、その分特殊な技能を備えたスペシャリストとして、自身のオリジナリティや強みを、確立し易くなります。社会が多様化、複雑化する昨今では『グラフィックデザイン』『インテリアデザイン』『プロダクトデザイン』といった、従来のデザインの枠組みを超えた新しい関係が生まれつつあります。GUI(Graphic User Interface)、インダストリアルグラフィックなど、領域と領域の狭間に、デザイナーの新たな活躍の場が広がってきています。プロダクトデザイン専攻では、モノ視点からデザインの領域を統合的につなぐ視点を含め、この先の時代を支えるデザイナーを育成していきます。

近年、地球温暖化、資源枯渇、廃棄物処理など、解決に地球環境全体を見通す広い視野が求められる問題や、高齢化社会、子供の安全の確保など、ローカルな視点での繊細な対応を求められる問題といった様々なタイプの解決の必要な課題が、モノの周りに山積してきており、人々の高い関心が寄せられています。デザイナーが産業活動、社会貢献において、多くの効果的な役割を果たすために、表現力のみならず思考力や、それを支える様々な知識を培うことが大事になってきています。プロダクトデザイン専攻では、その点を意識的にSTUDIO編成やカリキュラムに組み込んでいます。

教育課程

学部のデザインの教育では、学んだ学生たちが社会に出るまで、最短でも5年後の社会を見据えた人材育成を行う必要があります。プロダクトデザイン専攻では、デザインにおける今の社会ニーズに応えながらも、今後の変化を見据えて、従来のモノを中心に考えていく縦軸(=専門軸)に、コトからの発想、人の行為や社会ニーズからモノのあり方を考える横軸(=融合軸)を加えた、2つの観点からの人材育成に取り組んでいます。これら縦軸(専門軸)、横軸(融合軸)の2つの観点を、更に「どういうデザイナーを目指すのか」のターゲット像から、具体的にイメージし易いように、3つのスタジオ(STUDIO1/STUDIO2/STUDIO3)でくくりなおし、様々な方向に伸びていく学生たちの個性を複合的にサポートする指導体制をつくっています。
1年次には、まずデザイナーとして基礎となる力である『自分を知る、自分を表現する』ことを中心に、自身が考えるものを視覚化、かたちにするトレーニングを行います。自分がどういうモノをつくりたいのか、何が好きなのかを自分で掴むことからはじめ、モノをつくり上げる楽しさやデザインの奥の深さ、可能性を体験的に知っていきます。
2年次からの3年間は、STUDIO制による指導に入ります。今後の社会ニーズを見据えて設定された3つ各々のSTUDIOのカリキュラムを段階的に学べるように、学生の多様な個性を見極めながら展開していきます。産学官共同研究など、社会とのつながりを積極的に意識したプロジェクトベースの授業も、随時導入されていきます。

STUDIO1

今後を担う企業インハウスデザイナーの育成
日本の産業を支えている自動車、エレクトロニクス、空間設備などのモノづくり企業の中で、数多くのプロダクトデザインの卒業生が活躍しています。STUDIO1は、そうした世界有数の企業の中で、インハウスデザイナーとして活躍できる才の育成を、就職サポートまで含めたきめの細やかな指導で行っていきます。

STUDIO2

多様な領域における専門性の高いデザイナーの育成
多様化する社会のニーズに合わせて、デザイナーが関わる領域も、ますます広がりを見せています。STUDIO2では、工業デザインとしてのイメージが強いメカやマシンなどの機構を含むプロダクトから、カバンやパッケージ、食器やアクセサリーなどの雑貨類、または商品企画のようにモノのデザインに付帯する職種まで、幅広いフィールドに合わせてのデザインを学んでいきます。

STUDIO3

クリエイティブ力で先を切り開く人材の育成
今後の社会、未来を大きくつくり変える力として、クリエイティブが本来持つ創造的な力に期待が寄せられています。STUDIO3では、異分野の情報を積極的に取り込むなど、新しい関係性を模索しながら、社会の既成の価値観を揺らして、再度つくり上げるようなアプローチを目指します。自ら考え、先を切り開くデザイン力のある人材の育成を行うべく、洞察力と新しさを創る表現力の双方を高めていくプログラムを進めていきます。

3つのスタジオの様々な思考タイプの学生たちが同じプロダクトデザイン専攻の内に学ぶことにより、集団に多様さが生み出す相乗的な効果が現れることも期待しています。

授業科目 ※2011年度参考

1年次

基礎デザイン/カラーリング/生産技術/ベーシックコンピュータ/デザイン図面/基礎写真演習/デザインスケッチ

2年次

基礎デザイン/アイデアディベロップメント/プロダクト英語/コンピュータプレゼンテーション/フォルム/プロダクトデザイン概論/応用写真演習/デザインスケッチ

3年次

プロダクトデザイン/知的財産権/デザイン経営論/一般デザイン概論/ビジュアルシンキング

4年次

プロダクトデザイン/卒業制作

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