評論家
美術学部准教授 芸術人類学研究所研究所員
何かを表現するということは、間違いなく自分というものを根底から変え、思いもかけなかった地平を目の前に開いてくれます。私にとってそれは、書物の世界でした。今では誰も信じてくれませんが、幼い頃から大変身体が弱く、家に閉じこもりがちな私にとって、もっとも身近にあり、さらには未知の世界への入り口になってくれたのが、さまざまな書物でした。時間と空間を自由に編み直して、自分にとって理想のアーカイブ(図書館というよりは、あらゆる色彩、あらゆる音、あらゆるイメージが交響する総合的な博物館を思い描いてください)を作ってみたい、それが子供のときからの夢でした。ただそこから、自分に独自の世界を、自分なりの言葉で表現できるようになるためには、多くの挫折、多くの回り道が必要でした。ですので、皆さんもぜひ何かを表現したいという気持ちを決して捨てず、それを地道に、ひとつずつ実現して行ってください。必ず夢はかなうと思います。私はそのお手伝いをしていきたいと思っています。
素顔のワタシ ともかく本の虫です。毎日、なにかしらの活字を目で追っています。本を読んでいるか、くだらないTVを見て一人でケラケラ笑っているか、猫と一緒に泥のように眠っているか……とてもシンプルで、なおかつ充実した(?)日々を送っています。
略歴
1967年、東京都生まれ。
文芸評論家。
大学時代の専攻は考古学。
2002年、「神々の闘争―折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。
日本近代思想史氏、民俗学などをベースに評論活動をはじめる。
『神々の闘争 折口信夫論』で2005年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
その他に編著書として『初稿・死者の書』、編集協力書として『西田幾多郎』、『鈴木大拙』、『空海』など多数。
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