はじめに


 TAMA VIVANT II は多摩美術大学美術学部芸術学科海老塚耕一ゼミのカリキュラムの一環として、毎年行われている、現代美術あるいは芸術の展覧会です。

 本展は1984年「戯れなる表面」展を始まりとし、アニュアル展「TAMA VIVANT」として25年間続けてまいりました。現代の幅広い美術・芸術の中から「作家」ではなく「作品」を選択することを趣旨として、これまで多彩な広がりを持って活動してきました。
 企画から構成、運営にわたり学生が中心となって実際に展覧会を設計・構築することで、通常の講義では得難い、より実践的な企画力、主体性を身につけるとともに、展覧会を通して現代の美術・芸術の在り方を積極的にお伝えすることに努めております。


 TAMA VIVANT はプランナーやプロデューサー、研究者など、これからの美術・芸術、広義における文化の案内人たる人材を育成したいという故・東野芳明名誉教授の熱い思いから出発しました。後にその意志を受け継いだ海老塚耕一とともに、第24回目を迎えた2007年度から、これらの側面を保ちつつ、各年ごとのの問題意識を基礎とした「TAMA VIVANT II」として新たなスタートをきりました。
 TAMA VIVANT II では、学生各々が作家や展覧会を形成していく関わり合いの中で思考し、得たことを 企画のみに留まらず制作やテキスト、批評といった形であらわしていくことも目的としています。
 本展覧会を通じて現代の美術・芸術に触れる新たな機会となるとともに、平常な日常へのささやかな問題提起、さらには作家・芸術家、研究者等々の方々には創作・研究活動の刺激、活性化につながれば幸いです。

TAMA VIVANT II 企画室







TAMA VIVANT足跡1


TAMA VIVANT足跡2


TAMA VIVANT足跡3


TAMA VIVANT足跡4


TAMA VIVANT足跡5


TAMA VIVANT足跡6


TAMA VIVANT足跡7


TAMA VIVANT足跡8


TAMA VIVANT足跡9