Takashi Akiyama in Chicago 2010

  • The 2nd Chicago International Poster Biennial Jury
  • May 29 : The 2nd Biennial Jury Exhibition Opening Night
  • May 30 : Takashi Akiyama Lecture at The School of The Art Institute of Chicago
  • From 3-5pm, SAIC Auditorium, 280 South Columbus Dr.

  • CIPBA | 20 West Hubbard Street 2W | Chicago, IL USA 60654 | +1 312 494 5250 | www.chicagobiennial.org

秋山孝講演 / 第2回シカゴ国際ポスタービエンナーレ国際審査員として招聘

  • [場所] ------- SAIC Auditorium, 280 South Columbus Dr.
  • [日程] ----------- 5月30日(sun) 3:00-5:00 pm

  • 第2回シカゴ国際ポスタービエンナーレ国際審査員展 Opening Night 5月29日(sat)

Lecture(Chicago):Takashi Akiyama Lecture at the School of the Art Institute of Chicago

  • [Date of Lecture] ----------- 2010.05.30 / 13:00 -- 15:00
  • [Hall of Lecture] ----------- School of the Art Institute of Chicago
  • [Lecture] ----------- 1 - Chinese Posters, 2 - Japanese Posters, 3 - The Posters of Takashi Akiyama

講演(シカゴ):Takashi Akiyama Lecture at the School of the Art Institute of Chicago

  • [講演日時] ----------- 2010.05.30 / 13:00 -- 15:00
  • [講演会場] ----------- School of the Art Institute of Chicago
  • [講演内容] ----------- 1 - 中国のポスターについて, 2 - 日本のポスターについて, 3 - 秋山孝のポスターについて
1−中国のポスターについて / Chinese Posters
ポスターに代表される印刷メディアを中心としたビジュアル・コミュニケーションは、20世紀に輝かしい発達をみせた。
写真やイラストを用いたビジュアル・コミニュケーションは、言葉にできないメッセージを画像をとおして容易に伝えることができる。そのため、20世紀に起きた数々のプロパガンダ・キャンペーンのなかで、大きな役割を果たしてきた。なかでも、1949年に建国された中華人民共和国におけるイラストレーション・ポスターは、歴史上に例をみない大規模なプロパガンダ・キャンペーンだったといえるだろう。ロシア革命、キューバ革命、フランス五月革命などでもプロパガンダ用のポスターは制作されたが、それらと比較すると、はるかに長期間にわたり、数多くの種類と枚数のポスターが制作されているからである。たとえば、文化大革命期には、毛沢東の肖像画が22億枚も印刷されたと推定されている。 中華人民共和国が成立した当時は、経済が未発達で文字が読めない国民も多数いた。さらに多民族国家であったため、異なる民族の間では言葉さえ通じない。こうした難しい状況の中で、政策を最も効果的に宣伝し、新国家の下に全国統一するための重要な手段が、強烈な色彩でわかりやすいビジュアル・コミュニケーション、つまりイラストレーション・ポスターであったのだろう。しかし、中国の建国初期から文化大革命期に制作されたポスターは、これまでほとんど美術研究の対象となっていなかった。そのことに疑問をもったことがきっかけで、2002年から6年間にわたって約300点のポスターを収集した。この中国ポスターのコレクションは、ほとんど世に出ることがなく、 20世紀のポスター文化にとって非常に貴重なもだ。そして、中国ポスターを通して現在世界で注目されている中国の奥深い文化を理解するのに大いに役立つだろう。
2−日本のポスターについて / Japanese Posters
日本の初期の代表的なポスターを紹介いたします。
日本のポスターの始まりは、「美人画」を主要な題材として用いたポスターに辿り着きます。日本の美人画には「高松塚古墳壁画(西壁女子群像)」「鳥毛立女屏風」(8世紀)のような源流があり、それらは浮世絵で花開きヨーロッパに伝播しジャポニスムの台頭、その後アール・ヌーボーの隆盛、それが日本に逆流現象として日本におけるアール・ヌーボー(1900〜1923)が再び開花し、江戸淋派の再発見などもあり日本の美人画イラストレーションポスターに反映します。これらの影響は後の杉浦非水に伝播されていきます。
3−秋山孝のポスターについて / The Posters of Takashi Akiyama
「ぼくの日本的美への憧れ」
日本人であるぼくには、無視することのできない美的価値観あるいは美的基準がある。どうしても取り去ることのできない血のようなものだ。千年以上あるいはもっと長い時間を経て築かれたものかもしれない。それは、西洋的なリアリスムの描写ではなく、あくまでも象徴的な表現だ。簡素または質素でありながら、内在する本質を表現することだ。芸術的に作り出された空間的余白などは、重要な要素になっている。暗示によって表現され、簡潔であればあるほど効果的だ。 ただそこにあるだけで心が動き、こじんまりとした控えめさえも優雅なたたずまえに思える。さも野の花のようにも伺える。仏教的宗教観かもしれないが、自然や人生の諸相に現れるはかない美に対する強烈な理解がある。生あるものは死に、あらゆるものが転変する諸行無常ということになる。自然と人間の心の底で純化された感情だ。 人間の孤独を知り、その孤独に身をまかせ、そこにある美を見いだす。その事実、静かなあきらめをもって受け入れ、そこに喜びさえも見いだす。どうすることもできない傍観者に見えて、実はその悲しみや孤独の蘊蓄を自ら楽しむ豊かな自由さをもっている。世俗を離れ、機知に富んだユーモアで暗示する心意気の粋さだ。表面に現れやすい単純な感情ではない、機転の利いたものだ。知性だけではとらえられない、そんな究極な美への憧れがあるといえるだろう。

秋山孝の代表的なポスターを選び紹介いたします。秋山孝は1952年に生まれ、多摩美術大学を卒業し東京藝術大学大学院の福田繁雄研究室を修了しました。現在は、多摩美術大学教授でありポスター制作を中心としたデザイナーとして国際的に活躍し、数々の輝く国際賞を受賞しています。ポスター作品は「ユーモアとやさしさのある強いメッセージ性」「知とアイデア」「エコロジー、社会、文化、教育」のテーマがあり、表現は「シンプルでしなやかな線」「明快な色彩」の特徴があり、視覚言語としての「人をつなげる力」を持っています。

Design (Poster) / Takashi Akiyama in Chicago 2010

  • [Poster Number] ------- 2010-05
  • [Title] ------------------ Takashi Akiyama in Chicago 2010
  • [Size] ------------------ 1030 x 728 mm (B1)
  • [Technique] ----------- Offset printing
  • [Date of Works]------- 2010
  • [Client] ---------------- CIPBA (Chicago International Poster Biennial Association)
  • [Category] ------------ Education,Culture
  • [AD,D,I] -------------- Takashi Akiyama

ポスターデザイン/Takashi Akiyama in Chicago 2010

  • [ポスター番号] --- 2010-05
  • [ポスタータイトル] ----------- Takashi Akiyama in Chicago 2010
  • [サイズ] ------------------- 1030 x 728 mm (B1)
  • [技法] ----------- Offset printing
  • [制作日] ------------------- 2010
  • [クライアント] ----------- CIPBA (シカゴ国際ポスタービエンナーレ協会)
  • [カテゴリ] ------------ 教育、文化
  • [AD,D,I] ------------------ 秋山孝
  • [Idea] -------------------五大湖の1つ、ミシガン湖に面しているアメリカの大都市シカゴの第2回シカゴ国際ポスタービエンナーレ委員会から、国際審査員として招聘された。 審査員の他に第2回審査員展とシカゴ美術館大学で講演会を行った。そのポスター「Takashi Akiyama in Chicago 2010」をデザインした。シカゴのギャング、アル・カポネとシカゴの空の星の滴をモチーフとした。 秋山孝の講演の輝く知的メッセージの一滴が星からこぼれ落ちる知的ロマンを表現した。

 
     
 
     
 
     
 
     
     
 

 

2010.05.26

     
             
     
             
     
             
           

2010.05.27

     
             
     

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2010.05.29

     
             
     
             
     
             
     
             
     

2010.05.30

     
             
     
             
     
             
     
             
     
             
     
             
         

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