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版画の基礎的な力を身につけるために、銅版画・木版画・リトグラフ・シルクスクリーン技法を体験・学習します。版画だけでない様々な表現方法も経験し、また写真・コンピュータといった映像メディアでの作品表現についても学びます。


版画実技

  • ■木版/銅版/リトグラフ
  • ■自由制作 (自由に版種を選択し課題を制作)
  • ■学年合同批評会(前期・後期)
  • ■夏期課題及び合同批評会
  • ■集中ドローイング
  • ■人体デッサン


《 木版画 》

木版画とは版木に凹凸を作り、絵の具をのせて摺る技法です。水性絵の具と油性インクを使い分けることにより深く柔らかい色相と厚く重厚な味わいを実現できます。 浮世絵がドガ、マネ、ゴッホらの印象派の画家に衝撃を与えた事は広く知られています。小・中学校の美術教育で馴染まれた木版画は、近年、様々な技法により表現の幅を広げ、日本の現代美術を代表する分野として海外で高い評価を受けています。


《 銅版画 》

色々な技法を使って銅版に凹みを作り、そこにインクを詰め、強い圧力をかけて紙に刷り取ります。銅版画は精緻で豊かな深い階調を得ることができる技法です。 銅という金属は身近な生活の中で大量に使用されています。それは銅が加工しやすい金属だからです。私たちの紙幣は銅に直接刻む技法 「エングレーヴィング技法」が使われています。表現の世界ではデューラーやレンブラントなどの作品が代表的です。


《 リトグラフ 》

リトグラフとは、版に油性のクレヨンなどで描画し、その版の上に水を引くことで描いたところにのみインクがのるという、水と油が反発しあう原理を利用した版画です。広告、雑誌、本やパンフレットなど、広く一般につかわれている現在の印刷の中で主流になっている印刷方法はリトグラフの原理を応用したものです。また、版に描かれたものの再現性に優れており、絵画表現の一手段として用いられています。ロートレック、シャガール、ピカソなどの作品が代表的です。


《 シルクスクリーン 》

シルクスクリーンとは、孔版の代表的な技法で紗を張ったスクリーンの目の不必要な部分は塞ぎ、図柄の孔の部分からスキージーによって紙や布などにインクを落として刷りとる技法です。現在はシルクではなくナイロンやテトロンなど目の細かい繊維で代用されています。 19世紀末に考案され、20世紀にヨーロッパでスクリーン印刷技法として確立しました。以降芸術表現としても多く活用されアンディー・ウォーホルやリキテンシュタインなどの作品が代表的です。



版画材料学

  • ■素材研究/道具研究
  • ■版画素材論(紙の修復と保存): 紙と版画には、深い関係性が存在します。紙すきの体験や化学的な視点から紙について学び、制作素材、また作品管理、額装についての専門知識につなげます。

基礎実技Ⅰ

  • ■ドローイング
    絵画をする身体とは何か?という制作にあたっての命題があります。これを様々な問題意識を持って思考して欲しいのです。視覚芸術を目指す者として事物を触覚で捉える能力を様々なワークショップや講義を通じて徐々に獲得し身に着け、制作のなかで生かせるようにします。
  • ■校外課題(展覧会鑑賞レポート)

特別講座Ⅰ

  • ■木工木版の制作及び雁皮摺り作品によるコラージュ
  • ■色彩構成:コラージュ
  • ■立体造形 :オブジェ
  • ■造形演習 :ボックスアート
  • ※20世紀美術の偉大な発明であるコラージュをベースにして、オブジェ、ボックスアートに取組む事で幅広い表現の力と制作に取組む力を養います。
  • ■デザイン :シルクスクリーン実習
  • ■映像:モーショングラフィックス講義