Shiro's
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「自由藝術史」

多摩美術大学
高橋士郎


写真や電気などの近代文明の進展に伴い、印象派絵画以降の芸術の有様と役割は大きく変貌した。現代における芸術の表現領域は、伝統的な絵画・彫刻・演劇などから、環境的かつ観客参加型のインタラクティブアートにまで拡大されている。美的感性の対象領域を膨張させた、芸術メディアの歴史を概観する。 年表
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01)[ガイダンス・技術と芸術]  人間性の拡大・拡張する感性
19世紀末の芸術状況を、1863年ヴェルヌの未刊小説[1963年のパリ]を参考に概観する。光描技術による絵画芸術の変貌・録音技術による言語意識の変貌・映画技術による文芸演劇の変貌・電気照明による芸術表現の変貌・顕微鏡による生気論の変貌・電動機、フランケンシュタインコンプレックスメアリ

02)[現代美術の始まり] オルタナティブアート
第一次世界大戦下の芸術運動[シュールリアリズム] [ダダイズム] [未来派]などに影響を与えた文芸作品を概観し、現代美術を考察する。。1897年ストーカ小説[ドラキュラ]とフロイドの無意識解釈・ 1910年ルーセル小説[アフリカの印象]の野生芸術と近代科学・1914年ルーセル小説[ルクスソルス]の自由創作


03)[メインフレームの恐怖] 
冷戦下のオーウエル小説[1984] 、アポロ月着陸の前年に公開されたキューブリック映画[2001年宇宙への旅]が警告した、メインフレームの未来が如何にあったかを解説し、アトムとビットの分離、ソフトウエアの優位、ネットワークの発達、技術研究と人間研究など、現代メディアの諸問題を考察する。電子計算機と原子爆弾


04)[アルゴリズの原理と思想] メインフレームとアート
ルネッサンス絵画とCGアルゴリズムの歴史を比較し、機械で絵を描く意味を考察する。ダビンチの絵画論とランバートの法則・ダビンチのスフマート法とラジオシティ法・セザンヌとメタボ ール法・ファンエイクの質感表現・ゴッホとレイトレーシング法


05)[コンピュータとアートの出会い]
技術と芸術による新しい美術表現の試みた企画展を概観する。1955年運動展パリ・1968年マシーン展ニューヨーク・1968年セレンディピティ展ロンドン・1969年エレクトロマジカ展東京・1972年キネチックス展ロンドン・1973年国際コンピュータアート展東京


06)[カウンタカルチャとパソコンの誕生]
1972年マイクロコンピュータの発売を契機に、ホビーコンピュータによるゲームソフトの開発が流行し、アップル社やMS-DOSなどの成功で、コンピュータが個人の所有となっていく過程を概観する。また、ハイパーテキスト、スプレッドシート、リレーショナルデーターベース、インターネットなどのアプリケーションソフトの思想と原理を解説する。


07)[マイコンの構造と機械語] 「マイコン制御シリーズ:電脳諧調」 
インテル8080の機械的な構成と動作マシン語プログラムの原理と実際を、作品「踊る1本の棒」の事例で解説するとともに、脳科学や生命科学を概観し、コンピュータと人間の相違点を考察する。ファームウエア

08)[数理的観念、技術と人間] ホモサピエンス
人類の原始より内在するシンメトリの美意識を考察する。乾燥地帯の幾何学造形である「ムカルナス」のレンガ単位元の集積建築・湿潤地帯の幾何学造形である「竹組細工」の直線幾何構造


09)[機械時代の芸術] 「立体機構シリーズ:詩的平行四辺形」
古代ギリシャ悲劇の演劇機械・ダビンチの概念的機巧・現代の構成主義アート・ダダイズム・キネティックアート・ロボテックアートなどの機械芸術を解説し、機械による身体感覚の変容と拡大を考察する。 視覚素材構造機構柔軟機構


10)[電気時代の芸術]  「空気膜造形シリーズ:空気観想」
日常生活の電気機械化が進むとともに、伝統的な絵画・彫刻・演劇の表現領域が拡大し、光像作品音響作品・環境作品が普及していく様子を概観する。粒体流体膜体

11)[情報時代の芸術] ソーシャルメディア 拡張現実
万国博覧会における総合環境芸術の成果や、観客参加によるインタラクションシステム双方向作品を解説し、生物と機械のセンサ、機械の記憶装置、ワールドワイドウエブなど、感覚に関する新たな科学理論とcを考察する。idd

12)[未来へ向かって] 芸術を担保する権威機関
地球環境における自然物/人工物/芸術の在り方を考察し、芸術制作におけるフレーム問題・価値感・人間性、また、大気の発見大地磁波重力の発見寸法・カオス・想念生命などの新たな問題点を考察する。カームテクノロジ オルタナティブメディアAlternative Media