Shiro's
virtual
class

等々力渓谷

1993.11.

1999年 提案作品
1998年提案作品
1996年 提案作品

多摩美術大学
美術学部二部デザイン学科
環境デザイン
高橋士郎
todoroki.gif (114110 バイト)

課題の趣旨:

幻想と現実の境界をデザインする。

等々力渓谷は住宅街の真中に位置しながら、急な断崖により住宅街から遊離され東アジア固有の照葉樹林帯の自然を保存している。

日常の陳腐な都市生活と、自然の桃源郷である等々力渓谷との境界をデザインする。

即ち、現実空間から幻想空間へトリップするための心理的な装置をデザインする。

インターフェイス空間の設置により、都市と自然、現実と幻想を共生させる。

作業過程:

第1週  等々力渓谷を学習認識する。

デザイン設計資料レポートを制作する。等々力渓谷に関する資料
a 調査資料(地形・地質・水系・下水・植生調査・生息動物調査・土地利用・利用者実体)
b 文献資料(歴史的地形変化・風土・照葉樹林文化)
c 現場で環境風景をハルプリン風にスケッチする。
d 地形模型の製作(基礎データーの入力とプロッター出力)

第2週  着想から提案内容を抽出する(概念設計)

サムネイルスケッチを制作し討議する。
パラダイス思想・空間心理・文学空間・技術思想・生態環境・土の博物誌

第3週  新しい認識による新しい環境の表現(基本設計)

総論パネルを制作する。
基本設計の中間発表、および特別講義(区役所公園課)

第4週  客観的なリアリティの表現(詳細設計)

各論パネルを制作する。
詳細設計の図法・土木技術・構造工法・植栽造園

第5週   デザイン情報を伝達訴求する技法(視覚表現の技法)

プレゼンテーションパネルを制作する。

第6週   新しい環境デザインを提案する(プレゼンテーション技法)

最終作品の発表 受け手:区役所公園係・その他


穴に落ちる: 環八沿いの小さな公園(ポケットパーク)に秘密の穴がある。その穴に落ちると、渓谷にでる。不思議の国のアリス。
鏡: 虚像写像の林をぬけて、渓谷に出る。マルグリッド風。環八橋梁を鏡で隠す。楢林から照葉樹林へ
水生植物の生態変化: 苔の付いた岩の入口から、水草の茂る玉砂利を歩いて、微生物が豊かな土壌の等々力渓谷に下る。
回廊階段: トンネルチューブの回廊階段を降りると渓谷に至る。チュービズム 築山古墳から横穴古墳へ
空間浄化の路: 渓谷遊歩道をゴルフ橋上流に延長して、遊歩道の地下の暗渠に浄水置を設置する。
光のトンネル: 多摩川と等々力渓谷を結ぶ。CGシュミレーション。工学実験、偏光板、オーロラ、放電。
四苦八苦の路: スポーツ感覚・アスレチック感覚の坂路・川路の回遊庭園。桂離宮
藪こぎのラビリンス: 人工の林を行くと、自然の林に変化する。柵の迷路、ブッシュ、
霧の谷間: 霧キリ・霞カスミ・靄モヤの漂う妖怪の住む谷間。霧で民家や橋を隠す。中谷芙二子の霧の彫刻、ノズルの実験、天然冷気
水音のデザイン: 等々力の地名の由来は、滝の音が周辺に轟いていたからという。水の音の色々な有り様をデザインする。ポトポト・シャバシャバ・サラサラ・ドー、無錫市八音潤
フォリ: 四季おりおりの仮設装置・東屋・フォーリェを風景の中に生ける。屋外インスタレーション。屋外パーティー・歌会コンサート・野点・花見・月見。四季の和菓子のイメージ。
鳥の聖域: バイオパーク。自然の生物循環をデザインして、鳥の餌の豊富な場とする。みみずの畑。毛虫の畑。糞の彫刻。臭気防止装置。
区民墓地: 愛する人の永眠する渓谷。東京都墓地審議会は壁面式墓地を推奨している。都内23区の大地に溝を堀り、等々力渓谷を作る。
情報の流れる渓谷: バーチャルリアリティのテクノロジーを利用した郷土博物館。関東ローム層より掘り出したタイムカプセル〔モノリス〕。バック・トウ−・ザ・フューチャー。光る川「世田谷アイミューム」