12)風船でできた機械 <充気膜機構>

布製の風船を所望の動作で確実に変形させる為には、筆者が発明した米国特許US.pat.No.4765079が必要です。この特許は「風船の膜面に余裕部分を付加することによって、膜面に支点を形成し、その支点を中心にして、余裕布と反対側の膜布に固着した紐を小型モータで牽引すると、余裕布が伸びて膜体は支点から屈曲する」という、基本的な原理です。紐を緩めれば内部圧力で元の形に復帰します。
1)屈曲および復元時の圧力変動について
2)吸気と空気漏洩のエントロピーについて

[空気膜造形シリーズ]の特徴
[空気膜造形シリーズ]の作品


この特許を利用すれば、風船を変形する時に、内部圧力の変動を小さく抑えることができるので、小さな力で、素早く、滑らかで、大きな動作を得ることができます。駆動力として膜体内部の空気圧を利用する簡単な構造ですから、故障が少なく、専門技術者による保守点検は必要ありません。なによりも、人体に対して安全な柔らかい機械を作ることができます。

筆者はこの技術を応用した風船状のロボット多数発表しています。しかしながら、柔らかな風船のロボットは、硬くて重い金属のロボットに憧れる人の価値観を満足させないようです。

  ふいご