2)天然の風船


卵は柔らかい膜で覆われていますが、排卵の時に堅い殻で保護されます。水中生物の場合は、その必要がないので、柔らかいままです。人間は子宮のなかで成長してから誕生します。

膜タンパク質 Membrane protein

現代では、半透膜の高分子膜(アルギン酸ナトリウムのゲル)の風船内部に、レタスの芽を栄養剤とともに封入した、クローン植物の人工種子が開発されています。風船の食感(かずのこ)

生物は細胞からなる柔軟な組織できていてます。「ふぐ」や「かえる」などは、体の一部を風船状に膨らませて見せて、自己誇示のディスプレイをします。浮遊植物

 

魚類は体内の気嚢を膨張縮小させて、浮力を調整し、水中を自由に遊泳する。陸上に揚がった生物は、この気嚢を肺胞に進化させて空気中での生存を可能としたが、肺胞を膨張させても空中を浮遊することはできないので、地べたを這い回ることとなった。それでも本能だけでで生きる恐竜は,気嚢の数を増やし、連続呼吸を実現した鳥となって空を飛ぶことができたが、大脳皮質を発達させて、周囲の状況に迎合して生きるネズミのような哺乳類は、理性とか知性とか云う妄想で自己満足せざるを得ない。


動物の毛皮を丸ごと剥いで息を吹き込んでつくる渡河用の浮袋や、水袋、火を起こす皮袋のふいごは古くからの生活用具であったでしょう。ブリューゲル「農民の婚宴」1568年には革袋のふいごを演奏するバグパイプが描かれています。
強風がアクラガスの町をおそったとき、古代ギリシアのエンペドクレスは、人々にロバの皮でたくさんの革袋を作らせた。それを周囲の山の尾根に張り巡らせ、風を鎮めた。Empedocles「風を封じる人」