授業評価アンケート作業手順

学生による授業評価の実施計画<案>

Course Evaluation @ TAU

自己点検評価部会<学生アンケート作業委員2001.8.25>

体系的な知識がどこかに在り、それを空の頭の中に詰め込んで行くという教育を本学では行なわない。
創造の力は、学生自身が、学びの環境から自分の意志をもって、同時に、教職員の提供するさまざまな活動に支えられて、内発的に育つものであろう。
授業料を払った分、あるいはそれ以上に、本学において「自分は学ぶことができた」と感じることのできたかどうかを調査する。

 

1、 計画

1)各授業毎に、履修生全員をアンケートの対象とする。したがって、約800の授業科目と約4000名の学生が対象となる。毎年、学生1名あたりが履修する科目は平均20ですので、毎年80000枚のアンケート用紙を回収することとなる。

2)回答に要する時間は5分程度とし、学生の負担を軽減する。簡単な5つの設問に、5段階マークシート形式で、無記名の回答とする。

3)アンケートの回答は全て、コンピュータで因子分析され、統計報告される。そのための、アルゴリズムおよびプログラムを、自己点検評価の作業部会で開発する。

4)単純集計結果は即刻、担当教員に提出され、担当授業の改善に活用される。 全体集計結果の分析は、カリキュラム委員会および担当教員に提出され、教育の改善に活用される。

5)実習系と講議系は、同一のアンケート方法とする。

6)アンケートは、本年度後期授業から開始し、4年間継続される。

 

2、実施方法

1)配布:各授業の後半にアンケート用紙を、担当教員に渡しますので、適当な時期の授業中に実施します。授業科目名および授業コードは、事前に、用紙に印刷されています。

2)記入:

3)回収:教室の出口に回収箱を設置し、係が回収し、読取機で入力し、計算結果を出力し、当該教員および委員に渡します。

 

3、調査用紙

1)マークシート用紙(横82.5mm 縦187mm)に横書き印刷。

2)印刷原稿

標題:授業に関するアンケート

このアンケートは、受講生諸君からこの授業についての率直な意見を聴取し、多摩美術大学の教育の改善と充実に役たてるために行います。教育をより良いものとしていくために、誠実な回答をいただけるよう、皆さんの積極的な協力をお願いします。また、本アンケートの回答は全て統計処理され、回答者個人に迷惑をかけることは一切ありません。 多摩美術大学 自己点検評価部会

授業名および授業コード:

質問にマークシートで回答して下さい。また、「自由回答欄」には、あなたが気になったところを簡潔に記して下さい。

質問1.この授業で学んだことは多かったですか。
(1)多くを学んだ。(2)そこそこ学んだ。(3)どちらとも言えない。(4)あまり学ぶことがなかった。(5)まったく学ぶことはなかった。

質問2.この授業の組み立てはよかったですか。
(1)たいへんよかった。(2)まあよかった。(3)どちらとも言えない。(4)あまりよくなかった。(5)まったくよくなかった。
<自由回答>よかったことは‥
<自由回答>よくなかったことは‥

質問3.この授業は分かりやすかったですか。
(1)たいへん分かりやすかった。(2)まあ分かりやすかった。(3)どちらとも言えない。(4)あまり分かりやすくなかった。(5)まったく分かりやすくなかった。
<自由回答>分かりやすかったことは‥
<自由回答>分かりにくかったことは‥

質問4.この授業への自分の参加度合いを総合的に判断してください。 出席率、発言の回数など
(1)とてもよく参加できた。(2)まあ参加できた。(3)どちらとも言えない。(4)あまり参加できなかった。(5)まった参加できなかった。

質問5.あなたはこの授業を、同じ領域で学ぼうとする後輩に勧めますか。
(1)ぜひ勧めたい。(2)まあ勧めたい。(3)どちらとも言えない。(4)あまり勧めることはできない。(5)まった勧めたくない。

ご協力、ありがとうございました。

 

4、分析方法と結果報告の書式

1)統計報告書

(1)主題となる「既学習感」の意味を把握することを調査の中核とし、次の評価項目を立てる。
質問1.「既学習感」学生自身の学び感の度合い
質問2.「授業構造」授業の組み立て評価
質問3.「授業内容」授業の内容の分かりやすさ評価
質問4.「授業参加度」学生自身の授業参加感の度合い
質問5.「総合評価」授業の総合評価

(1)調査項目の因子負荷表

(2)調査項目と因子の関係図
「既学習感」の度合いと「授業参加度」の関係は相関している。
「既学習感」の度合いが高い学生達は「総合評価」も高い。
「既学習感」の度合いは「授業構造」「授業内容」と比例する。
自由回答を活用し、当該授業や、他の授業の改善にも応用することができる。

2)本件に関するオープンフォーラムを開き自由討論を行う。

3)学生に対しては、年度初めのガイダンス時に、アンケートの説明および結果のフィードバックを定例化する。