旅のコンセプト                   

  その土地らしいものを食べ、その土地らしいところ 

  に泊まり、その土地の日常を体験

  空間、環境 は写真や映像だけではなかなか理解しにくく、その中に身を置いて初めて見えてくるものです。環境デザインを学ぶ者にとって旅行は重要です。しかし実物ではあっても抽象的な空間だけを見ていたのではまた理解できないものがあります。その土地にまつわる歴史、習慣、宗教、民族、気候、 温度や湿度、匂いや人々の動き方などそこでのあらゆる常識を体験しないと理解できないことがあります。

 名建築だけをスポット的にまわるのではなく、その土地らしいものを食べて、その土地らしさがあるところに宿泊し、その土地にとっての日常を体験し、連続的に変化する環境の中に身を置いて、なぜこんな住環境が成立しているのかに思いを巡らせます。 この体験は自分が生まれ育った土地の常識を一度白紙にして外から見直すことにもつながります。

  そんな経験には一人旅のほうがふさわしいという考え方もあります。もちろん一人でもどんどん旅に出て欲しいのですが、グループツアーのメリットのひとつは、同じ分野を学ぶ人が集まっていても見ているものがみんな異なるというおもしろさです。環境はすべての人にとって等し いものとして存在するのではなく、認識することによって初めて見えてくるものなのです。旅の仲間の認識や発見に接することでさらに奥深いものが見えてきます。また珍しい環境を求めて、個人では行きにくい秘境へ入ることもできます。

 基本的に大都市はフリータイムで自由に見学し、不便な土地はいっしょに効率よくまわります。ホテルは可能な限りその土地の歴史を背負った建物を選び、食事はその土地らしい食べ物、その土地らしい店を現地へ行ってから探索できるようにツアーに含まれるのは朝食のみとします。

 呼びかけは多摩美術大学の学生を主体にしていますが、学校法人とは一切関係なく、外部からの参加も歓迎します。 学生専用でもないので、社会人も参加可能です。滞在延長や途中のみ参加などの相談にも応じます。好奇心旺盛で柔軟な視点を持てる人の参加を期待します。

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