008 ガードレール

 福島県

 日本全国どこでも見かける白いガードレール、海外では亜鉛めっきのまま、つまり鈍い銀色のものが主流である。日本でも高速道路はこの亜鉛めっきタイプが使われている。日本の一般道路で使われている白いガードレールはいままで景観を壊していると思っていた。しかし最近 悪くないかもしれないと思う風景に出会う。山中や水田の中など日本の田園風景の中に白い線が続いているのを見るとなかなか美しかったりする。もちろん景観のために白くしているのではなく、安全のための視認性をあげるのが目的だろうが、この白が緑の山中や水田と意外に合っているのである。景観を考慮していないからよいのかもしれない。きっと植物にあわせて緑色に塗るより白のほうが景観に合っているだろう。こんなところめったに車は通らないというところにまで延々と白いガードレールが続く。日本は親切な国である。

 ところで歩道と車道の間に柵が作られることが多いが、こちらのほうは何とかその土地らしさを出そうとするあまり、装飾過多でうるさいデザインが多い。

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