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中華民族園

中华民族园

Chinese Ethnic Culture Park

北京のオリンピック公園内に国立の博物館として1992年に起工、1994年に北半分がオープン、2001年に南半分がオープンして完成した。建設にあたっては海外の華僑が多くの資金を提供している。 現在は北京中华民族园有限公司が運営している。

面積約50haに約200棟という広大な施設。漢民族と少数民族合わせて56の民族の住居と生活の展示をしている。地方別ではなく民族単位でゾーンが構成されている。

少数民族の中には台湾の高山族が含まれていて、台湾も中国の一部という主張が見える。

各民家はほとんど移築ではなく再現だが、現地の材料を使用し、現地の大工が建てているものが多い。民家を作ってきた技術が今も生きていることを意味し、かなり正確に再現されているものもあるが、大型の建築は一部にコンクリートを併用している。また正確とは思えない再現などもあり、建物によって再現の正確さの差は大きい。解説や販売、あるいは歌や舞踊などにあたる人はそれぞれ少数民族の人が担当し、その数は800人に達する。レストランは朝鮮族のゾーン1カ所のみだが、民族独自の軽食を提供する店が数カ所ある。

敷地周辺部は高くなっていて山岳地帯のような表現になっているが、その下は敷地の外側から使う店舗などになっていて、屋上に民家を建てている状態であり、地形の表現はリアルではない。

 

北京市北部

 

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▲撒拉族の民家

▲侗族の橋。敷地は広いが、周囲は高層ビル街。

▲中庭を持つ校倉の民家に住むモソ族は纳西族の一部という解釈をされている。

▲蔵族(チベット族)のコーナーは一段高くなっていて、面積も広い。

▲布依族の石造集落の向こうにはいかにも現代中国という高層ビルが見える。

▲雲南省から来ている大工さん