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アッパー・カナダ・ビレッジ

Upper Canada Village

 

オンタリオ州東部、セントローレンス川沿いにあり、約24ha40棟以上の建物が集められている。1954年に開始したコーンウォールの電源ダム建設によって水没する村からの移築がきっかけで、1961年のオープン。1860年代の生活の再現を目標としている。入口近くに水車のゾーンがあり、19世紀の製材所では原木を馬が引くトロッコで運び、水力による鋸で板に加工している。製材所は開拓者の村で最初に建てられる施設のひとつである。紡績や粉ひきなど他の水力施設とともに流れを堰きとめた池に面して建っている。ここの最大の特徴はスタッフの立ち居振る舞いで、見学者に説明をするためのパフォーマンスではなく実際に操業しているかのように見える。チーズ、毛織物、パンなどは実際に作っていて、園内の売店で購入できるものもある。鍛冶屋、ブリキ屋、印刷屋、ほうき製造、家具屋など多くの店舗で実際に製造している。園内を馬車が巡回し、運河では馬が引く舟に乗ることができる。いくつかレストランがあるが、ウィラードホテルでは19世紀のメニューを再現している。1837年築の教会は、解体することなく、塔がついたままトラックで運ばれてきたという。

 

トロントの北西約20km

 

 

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▲解体せずにまるごと運ばれてきた教会

▲水路の舟は馬が引く

▲ウィラードホテルはレストランになっている

▲田園と運河のランドスケープ