03石川県 内灘

石川県河北郡内灘は日本海と河北潟の間にあり、戦前は遠洋漁業と河北潟での漁業が盛んだった。戦後、河北潟の2/3は干拓され、漁業は衰退した。今は金沢のベッドタウンとなり、漁港 の規模も小さい。

 

まずはオーソドックスな台車から。このプラスチックケースは内灘漁港の基準サイズらしい。

 

上と同じタイプ。ケース3列はちょっときつそうで、2列+α という長さ。取手の根元のL型材はどの車にも付いているが、後の補強ではなく最初からのようだ。

 

これも同型だが、使用目的が異なるかもしれない。右の筒は何だろうか。フレームに縛り付けている木片はバンパーだろうか。

 

アングルで組んだかなりがっしりした車。取手もアングル組みで強そうだが、この重さにしては車輪が華奢な感じ。

 

荷車の仕事はハードである。上と同型だが、どうもアングル組みの車は漁網専用車のようだ。しかしこの量、毎日重労働だ。

 

FRP製の箱型の漁網車。これはどこかへ運ばれている途中の姿ではなく、網の置き場所に車が付いているという感じかもしれない。

 

 

木製の箱型はもう使われていないようだ。どこか鉄道の貨車のような雰囲気があるのはオーバーハングが大きいからかもしれない。 雪の下にトロッコのレールがありそうに見える。

 

蓋つきの箱型タイプ。フレームはスチールアングルと細い鉄筋。上の車よりタイヤが外についている。このほうがとりまわしは楽そう。

 

バスタブ型はここにもある。金属のフレームなしでFRPのボディに直接キャスターをつけている。後ろのブルーの荷車も大きなFRP製だが真ん中にリブがついている。

 

これはバスタブというより豆腐のパッケージ型。タイヤの付け根から側面に延びる線が芸術的。

 

漁網はメッシュの車にも乗る。

 

おそらく捨てられた車。廃棄されているのか、ちょっと休んでいるだけなのかわからない車も多い。