07広島県 御手洗

広島県呉市、大崎下島の東南端にある豊町の御手洗(みたらい)は、本来は漁港ではなく、舟運の航路上にある風待ち、潮待ちの港として栄えた。現在も港湾法が適用される港ではあるが、漁船の出入りは少ない。しかし町には小ぶりな荷車が多数生息している。

 

クラシックカーのようなとても渋い表情を見せる一台。 博物館入りも近い。木箱とタイヤのプレス抜きがうまく似合っている。ちょっと重そうではあるが・・。

 

低重心タイプの荷車。荷台周囲の立ち上がりが他の例より高い。タイヤが穴あきプレート状なのが珍しい。

 

前後でホイールが異なる。後輪はかなり古風なタイヤ。

 

語り合う2台。 左の車は古典的な乳母車と似ている。京都府の伊根にはこれが大量にあった。右の車はスーパーマーケットのショッピングカートとよく似た骨格であるが、改造品だろうか?

 

タイヤは旧式の乳母車の再利用と思われる。しかし前後で形状が異なる。この種の台車にしては乗り心地よさそう。

 

華奢だが、これで十分という造り。タイヤ径が異常に小さい。これは物置化している姿か。

 

簡素なタイヤをはいているシンプルな一台。御手洗にはこのタイプが多い。

荷車と関係ないが、後ろでエアコンの冷媒管が雨どいを避けて這う姿がおもしろい。

 

 

とても軽快な傑作。 スポークも細いし、荷台の周囲にまわるロッドも細くて美しい。少し斜めになっているのは、極限の流線形デザインか。

 

荷台が波板状なのかと思って撮ったが。波板が置いてあるだけのようだ。