ティノスの鳩小屋

 この島で鳩を飼う習慣は13世紀、鳩を食べるベネチア人の支配下にあった時代に始まった。その後も食用鳩の生産は続き、酢と油に漬けられた鳩肉は当時のコンスタンチノープル等の大都市に輸出された。 18世紀から19世紀にかけてたくさんの鳩小屋が作られた。しかし19世紀末には鳩を食べる習慣が廃れ、小屋はだんだん使われなくなってきた。しかし、現在も800棟ほど 残っているらしく、実際に鳩を飼っている小屋もいくつかあるようだ。

 ひととおり見たら雨が降ってきた。バスは1日2往復、帰りのバスまでただただ雨宿りすることになった。

 

BACK