畑 に出る浴槽   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 京都府綴喜郡井出町

 

 FRP製の浴槽が畑に置かれているのをよく見かける。農作業に使う水をためておくのだろうが、ふたもそのまま使われることがある。木製の浴槽はおそらく壊れるまで使われたので、このような余生はなかっただろうが、FRPは水をためるという機能が果たせなくなる以前に廃棄されることからこの使用法が生まれる。つまりFRP以前には畑に出る浴槽は無かったのではないだろうか。 各地で発見しているので、全国的に分布しているものと思われる。この分布状況から浴室リフォームの地域差が見えるかもしれない。

 ブータンでは実際に畑に置かれた浴槽に焼けた石を入れて湯を沸かして入浴している。ブータン人が見たら、日本も同じ習慣があると思ってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     広島県呉市大崎上島