チューブのフェンス            埼玉県 T さんから

隣のクリーニング屋との境界をゆるく隔てる自転車屋のフェンス。これは自転車のタイヤのチューブを編み込んだもので、これまたゆるく格子状になっています。町の自転車屋は自転車本体を売るだけでなく、タイヤの空気を入れたり、パンクを直したりとメンテナンスを請け負います。そのチューブの廃材がこのフェンスの材料となるのです。
知ってか知らずでか、このフェンス、航空母艦などに装備されている緊急着艦用のバリケードに似ています。一方で、このチューブのフェンスは、人の行き交う平和な町の風景となっていました。
撮影日は2012年6月8日

撮影地は埼玉県草加市旭町
                                                       T

                                         

                         

自転車やさんの領域を守りたかったのだろうか。あるいはここを通り抜けると、つまづいて危ないからという ことだろうか。だとすると空母のバリケードとは形が似ているだけでなく機能も似ていることになる。柱の白い布と共に、ここでかつて起こった何らかの事故を防ぐためという配慮にも見える 。