豊島公会堂

撮影 2016  03

東京都豊島区東池袋10-1-1

1950年竣工

1952年使用開始

2016年解体

RC造  地上2階

客席数 802席  1階 546席 2階 256席

延床面積5088.14u

晩年は「みらい座池袋」という名称も使われた。

演劇、講演、コンサート、集会等に使われた多目的ホール。写真は解体前最後の一般公開時のもの。

初代の豊島公会堂は1938年築の木造建築で、竣工の7年後、1945年4月の大空襲で焼失。豊島区の空襲被害は大きく、この日の空襲で、区役所、公会堂、警察署、消防署、病院など池袋駅周辺の約7割が消失した。2代目公会堂は、その復興として区民の寄付で建てられた。区民の多くも焼け出されているのに、区民の寄付で、というのは感動的である。

 

小ぶりで無駄が無い経済的な設計だった。

 

エントランスホールは狭いがこれでも十分で、むしろ親密な空間であった。

 

椅子の背は時代を感じさせる薄さと硬さだが、シンプルで美しい。

 

一般公開最終日、名残惜しむ年配の方々がたくさん来ていた。