交換留学体験談

交換留学体験談(5)

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岩井 達也
美術学部 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻
留学先: ベルリン芸術大学
期 間: 2009年10月~2010年3月

授業について

私が選択したコースでは、産学協同による、新しいコンフォートシューズの提案というプロジェクトを行いました。ドイツ南部にある靴会社“ベアー”と 協力し、靴とは何か、人間の一番身近な靴と、人又は人体との関わり合いについて研究しました。コースの総メンバー数は12名。それぞれが自由な発想で研 究、提案し、前向きな目標を持って取り組むと言った感じです。校内にある様々な機械や、コンピュータを駆使しながら、実験、検証、モデルの作成等の試行錯 誤を繰り返しました。最終モデルの製作にあたっては、協力を頂いた会社の工場の機械を駆使し、エンジニアと相談しながら、ハイクオリティーかつ明快なモデ ルを完成させる事に成功しました。

授業は選択希望制です。各ゼミの説明プレゼンテーションを聞く必要があります。

実験、研究、体験を孕んだ、非常にプラクティカルな授業形態でした。私の選択した課題は、産学協同プロジェクトでしたが、実際に会社の工場を使用し、さらにプロの技術者と相談しながら、作品を作っていくことができ、非常に有意義且つ充実した学習をさせて頂きました。

語学について

残念かつ誠に恐縮ではありますが、ドイツ語の能力がゼロのままドイツへ飛び立ってしまいました。しかしながら、ドイツでは、英語でのコミュニケーション範 囲が広く、英語のみで、半年間ほぼ不自由無く過ごす事が出来ました。英語のスキルは、とても良く磨く事が出来ました。しかしながら、ドイツ語を勉強し、コ ミュニケーションを取れるに越した事は無いと感じています。

異文化交流について

非常に深い歴史を持った国、建物、人々の暮らしを見ながら、自身の持っているそれとは完全に違うものとふれあい、体感しました。日本で生まれ、生き て来た私、ドイツで生まれ、育った仲間。完全に異なったバックグラウンド、価値観、美的バランスを持ち合わせた人間が、何かを交わしたとき、とても大きな 何かが生まれるという事を実感しました。私の価値観は、私の背景が作り上げた価値観。彼の価値観は、彼の背景が育てた価値観。大きく違いながらも、どちら も良く、どちらも間違いではない。そういったもの同士がぶつかり合う、もしくは混ぜ合わさる時の力は、ものすごいものだという事を、この身をもって体験し ました。

学校では、授業、課題を通して、友達と非常に強い絆を育む事が出来ました。学校以外でも、非常に素晴らしい人物と出会い、交流を続 ける事が出来ました。今までであった人々とは、インターネットや電話等を通して、今でもお互いにコミュニケーションを取っています。ベルリン交換留学は、 2010年3月をもって終了したのではなく、私にとって、今も尚、続いているものなのです。