交換留学体験談

交換留学体験談(11)

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松田 晃典
造形表現学部 デザイン学科
留学先: アアルト大学
期 間: 2010年8月~2011年2月

授業について

主に家具製作の授業を履修した。1つはFunctional FurnitureとMaterial&Structure。これはFurnitureDepartmentのメインのプロジェクトであり、人間 工学を元に三つの椅子制作を行った。木工、金工加工による個人作業がメイン。日本とは異なり、原寸でのデザインの検討を繰り返す。デザインアプローチはシ ンプル、白黒かつ直線的な構成のデザインが基本となる。加工機材や手法など日本と異なり大型の電動機材を用いて加工を行っていく点を理解した。それと同時 に日本の繊細な技術、組木等の木工加工技術やのこぎりなど使用する道具の優れている点を発見する。成果物としてバーチ材の椅子、アルミニウムの椅子、竹の 長椅子、木と金属のテーブルの各プロトタイプモデルの制作を行った。

2つめのWood Studioはフィンランドの木材のみを用いてデザインを行う課題である。フィンランドで採れる木材(バーチ、パイン等)についての学習の後、上記プロ ジェクトと同様にデザインおよび木工加工を行う。成果物としてバーチ材のコートラック、木工インテリアウォールパネルを制作した。

語学について

英語を用いてコミュニケーションする、ということに対しての抵抗感がなくなった。日常は問題ないが、作業や制作においてうまくいかない場面も多く、一層の勉強が必要だと感じた。

異文化交流について

留学期間中にスウェーデン、デンマーク、ノルウェーの北欧を始めとしてヨーロッパ各国やデザイン系大学を回り、各国のデザインやアートの傾向と特徴に関し て理解を深めた。そこから、フィンランドデザインについて理解を一層深めることを行った。北欧の中でもデンマーク、スウェーデンは商業的要素からデザイン し新しいデザインを取り入れてきているが、フィンランドは職人的でありクラシックなスタイルを用いる等の発見があった。このように、9ヶ月の留学期間で Aalto Universityでのプロジェクト参加に加え、他国との比較を交えた多方面からのデザイン理解により、フィンランドの家具、空間デザインの学習と研究 を行ってきた。それと同時に日本のデザインや文化などについて、考えることができたことは貴重な経験だったと思う。