プログラム

多摩美術大学の免許状更新講習

平成19(2007)年6月の改正教育職員免許法の成立により、平成21(2009)年4月から教員免許更新制が導入されました。免許状をお持ちの先生方は、それぞれの修了確認期限までに30時間以上の免許状更新講習を修了し、必要な手続きを行うことになります。
多摩美術大学では、専門性と総合性の融合という目標を掲げ、広く社会に開かれた場所としての取り組みを行ってきました。最新の設備環境と個性的で活力に満ちた指導陣の下に、当大学の特色を活かした免許状更新講習を実施します。

必修領域:
「教育の最新事情」

選択必修領域:
「生き方教育としての進路指導・キャリア教育の在り方を探る」

 ※必修・選択必修領域はセット受講です。いずれか一方のみの履修はできません。

必修領域においては、教育行政の今日的課題に伴う教育理念の再考、教育方法への新たな取り組みや教育対象としての児童・生徒の現状把握等についての問題をどのように認識し、その問題解決を図らなければならないかを取り扱います。

選択必修領域では「生き方教育」として進路指導・キャリア教育で学ぶ基礎的・汎用的能力について取り上げ、それらの育成方法として、教科や道徳教育と連動した実践を例を示して検討します。また最近シチズン教育の一環として注目を集めている地域課題解決型キャリア教育を事例を交えて検討していきます。

いずれの領域も、先にあげた諸問題への対処を研究課題にしている専門研究者により構成し、適切な講義を展開します。

※内容は変更になることがあります。予めご了承ください。

7月31日(月) 必修領域 
1時限
9:00〜10:30

生徒指導におけるカウンセリングマインド

 担当:榎本 和生(共通教育 教授)
人に対する姿勢としてのカウンセリングマインドを生徒に適応する方法と勉強を中心とした習慣を確立する自己管理の方法を講じながら生徒指導(ガイダンス)のあり方を詳説する。

2時限
10:40〜12:10

子どもの発達と教育

 担当:市川 優一郎(共通教育 非常勤講師)
近年子どもの発達に著しい変化が見受けられる。その変化を検証するとともに、この現状を踏まえながら子どもの発達課題を検討し、教育の有り様を事例を交えながら省察する。

3時限
13:00〜14:30

子どもの変化についての理解

 担当:後藤 正矢(東京未来大学 講師)
近年の教育学研究において、専門職としての教師像とその力量の解明が進んできた。本講習では、専門職としての教師とその力量につての知見を詳説した上で、教育実践の省察方法を事例やワークショップを交えながら紹介・演習する。

4時限
14:40〜16:10

国の教育政策や世界の教育の動向

 担当:葉養 正明(文教大学 教授)
我が国や諸外国の教育政策の推移や課題について解説を加える。わが国については、とくに臨時教育審議会(昭和59年設置)答申以降に焦点を置きマクロな視点から教育政策の動向をたどる。同時に、平成30年度に予定される学習指導要領改訂をめぐる動きについても考察を加え、それに影響を及ぼしているOECDの教育調査や諸外国の教育動向についても考察する。講義全体としては、我が国の現在の学校教育の動向や課題について国内外に視野を広げ、大局的に理解することを目指す。

試験
16:30〜17:20
筆記試験
 8月1日(火) 選択必修領域
1時限
9:00〜10:30

生き方教育としての進路指導・キャリア教育

 担当:坂本 建一郎(時事通信社 出版局編集委員)
進路指導・キャリア教育に関する法令や中教審答申を概観し、進路指導・キャリア教育で育成すべき基礎的・汎用的能力について詳説する。また、現在法案成立目前の「キャリア教育推進法」を解説する。

2時限
10:40〜12:10

欧米のキャリア教育

 担当:安生 祐治(共通教育 非常勤講師)
欧米のキャリア教育を概観する。特に、米国のキャリア教育の実践を通して、わが国のキャリア教育と比較しながらキャリア教育のあるべき姿を検討する。

3時限
13:00〜14:30

道徳教育と連動した進路指導・キャリア教育

 担当:和井内 良樹(宇都宮大学 教授)
教科や今年度から必修化された道徳教育で進路指導・キャリア教育を扱う場合の具体的な内容と留意点を事例を交えながらを詳説する。

4時限
14:40〜16:10

地域課題解決型キャリア教育の進め方

 担当:榎本 和生(共通教育 教授)
シチズン教育の一環としても導入されつつある地域課題解決型キャリア教育を高等学校を例にとって紹介する。さらに演習を通して勤務校に導入する際の留意点について詳説する。

試験
16:30〜17:20
筆記試験
ご案内
主な対象 校種:小・中・高  全教科
受講料 12,000円(選択領域と併せて受講の場合は37,000円)
定員 50名

選択領域「美術科教育の今日性」

選択領域については、教科指導を行う上で重要な事項を精選し、実践的な内容の講習を実施します。
具体的には後述いたしますが、学校教育における美術教育の今日性に着目し、鑑賞教育の充実と幅広い教材研究を中心にプログラムを組みました。
1日目は、教科教育の問題点として「鑑賞教育の充実の視点」を取り上げます。また2日目・3日目においては本学 絵画学科版画専攻と環境デザイン学科がそれぞれ担当し、1日完結型の演習/実技講習を実施します。

※内容は変更になることがあります。予めご了承ください。

8月2日(水)
1時限
9:00〜10:30

美術教育の存在意義

 担当:丸山 浩司(共通教育 教授)
美術科教育の現状を踏まえ、今日的な美術の状況をどのように学校教育に反映させるべきかについて、教材としての具体的な取り入れ方を通して美術科教育の今日性を考える。
2時限
10:40〜12:10

現代の教科観と表現の本質

 担当:丸山 浩司(共通教育 教授)
芸術における自己表現の本質を現代美術と音楽を題材に解説する。美術教育における児童、生徒への働きかけとして、大切にしたい表現の本質に言及する。
3時限
13:00〜14:30


新学習指導要領の趣旨とこれからの図工・美術教育

 担当:中村 一哉
(元府中市立府中第五中学校長/中央教育審議会 芸術WG委員)

3月に告示された新しい学習指導要領を、教育課程全体の改訂の趣旨から捉え、図画工作、美術科の次期改訂が、どのような方向でなされたかを解説し、今後の図画工作、美術、芸術(美術・工芸)の指導の方向性について考える。
4時限
14:40〜16:10

見方が変える美術の意義 

 担当:小川 敦生(芸術学科 教授)
浮世絵は江戸時代には庶民が生活で楽しむために出版されたサブカルチャーだったが、今では日本の代表的な美術ジャンル、つまりメインカルチャーとして世界に知られている。作品そのものは変わっていない。見方の変化にともなって意義が変わったわけだ。この授業では、葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵を例に、海外と日本での近年の浮世絵展示の現状をリポートしながら、美術の見方の重要性を考える。
試験
16:30〜17:20
筆記試験
8月3日(木) 
1時限

4時限
9:00〜16:10

木版画の多様性

担当:古谷 博子(絵画学科版画専攻 教授)
木版画の版を作ることより、摺りを重視した技法を使って制作を行う。
試験
16:30〜
17:20

講評

8月4日(金)
1時限

4時限
9:00〜16:10

「和紙のあかりをつくる」 

担当:
米谷 ひろし(美術学部環境デザイン学科准教授)
松澤 穣(美術学部環境デザイン学科教授)
暮らしにとって「あかり」は必要不可欠な要素です。自然のひかり、人工のあかり、地域、民族によって異なる様々な「あかり」があります。
伝統的な素材である和紙のあかり(照明)をつくり、日本的な空間感を考察します。
試験
16:30〜17:20

講評

ご案内
対象

高等学校(美術・工芸)・中学校(美術)教員推奨。小学校(図工担当)も可。

受講料 25,000円 (必修・選択必修領域と併せて受講の場合は37,000円)
定員 30名
備考

・実習の進捗により、終了時刻が前後する場合があります。