多摩美術大学 デザイン研究センター


デザイン研究センターの役割:

デザインは、いかなる時代においてもその時代の変化に対応して存続していくものである。したがってデザインの教育は、この加速する時代の変化を呼吸しながら、近未来の仮説を設けて行わなければならない。しかしながら、わが国の現在の大学制度における限られた単位のなかのカリキュラムでは、十分な教育ができないのは明白である。社会の変革する部分と未来に向けて必要な要素の重なりの部分を積極的に研究し、それをつねに教育の場に反映させ、さらにこれを社会に還元する。本センターは、この考え方を具体的に実行する機構である。

研究内容:

1)学内の横断的な研究:デザインの分野は、在来の建築・工業デザイン・グラフィックデザイン・染色デザインなどの区分を超えていくつかの部門の総合デザイン、たとえば「芸術・文化を機軸とした町づくりのデザイン」などの横断的なトータル・デザインとしての必要性が盛んになってきている。大学側は、これを既存各科との共同研究として行わなければならない。

2)海外も含む他大学との協力研究:異なる分野の大学にはそれぞれ文化の違いがあり、それらが交流することによって互いに刺激し合い、新たな活性が生じ、新しい視点からの研究が可能となる。

3)産官学共同の研究:本センターの設置目的の大きな柱の一つは、企業や官庁との共同研究である。学生側は、日進月歩、加速度的に進む技術に接し、第一線の専門技術者からの指導を受けることができる。さらに社会や企業で実体験することによって、自分の発想を具体化するために必要な知識を体得し、見識を広げ、自己の新しいステージを構築できる。企業側にとっては、造形系の大学はモノやコトを表現する場合、平面や立体の視覚的伝達による方法が得意であるという大きなメリットがあり、企業内の多分野の人たちが、一目瞭然に研究や価値判断をしやすいという高い評価を受けている。また、地域開発や産業の啓蒙にかかわる研究は、芸術・文化など感性面の豊かな視点に立った考え方がますます重要となってきている。これを具現化するには、造形系大学が参画した産官学共同プロジェクトが大きな役割を担う。

4)公開講座 3DCG教室の施設(協力後援:株式会社光栄)


デザイン研究センターのスタッフ紹介

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更新日:1998年10月08日
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