講座番号 K-017

 

銅版画

線描エッチングとメゾチントの世界

講師:吉田 勝彦

 銅版画の最も基本的な技法である線描エッチングとメゾチント。時間と手間のかかる銅版表現の奥行きと魅力、独自性を紹介します。

講座内容
第1回〜5回目―線描エッチング
銅版の表面に防食剤をかけニードルで線描したものを腐食液に浸し、腐食させる時間の差によって線の強弱をつけていく方法です。これを何度も繰り返すことにより、線と墨色という最もシンプルな要素が、光と影、空気、といった無限の可能性を織り上げていく可能性を体験していただきます。
第6回〜12回目―メゾチント
銅版の表面に無数の傷を付け(目立て)、まず墨一色の面を作り、その面を削ったり、潰したりしながら、その強弱で濃淡の階調を作っていきます。
写真のような緻密な画面を作ることができますが、目立ての道具、方法によっても様々なニュアンスが得られます。今回はカラーメゾチントにも挑戦します。

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吉田 勝彦 薔薇・十二月 1992年 カラーメゾチント 36.3×23.6cm

  

開 講 日 9月13日〜12月6日の毎週水曜日(11/1は休講) 全12回
時   間 14:30〜16:30 定   員 15名
受 講 料 36,000円(材料費別途12,000円)
受講資格―どなたでも受講できます
用意するもの■筆記用具、スケッチブック、定規、水彩絵具、色鉛筆ほか(事前の指示あり)
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講 師 紹 介―吉田 勝彦(よしだ・かつひこ)
1947年、東京都生まれ。69年、本学絵画科油画専攻卒業、72年、東京芸術大学大学院版画専攻科修了、大橋賞を受賞する。74年、春陽展初出品、新人賞を受賞。ヨーロッパ、南米に渡り、ベネズエラで銅版画を教える。78年、春陽展岡賞受賞。画集に、「La Habitacion de mi corazon」「Meditacion Secada」「森」「隅田川河岸」ほか。東京都美術館、大英博物館(イギリス)等に作品収蔵。

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