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堀浩哉展-起源 2014年10月18日(土)〜11月9日(日)

ごあいさつ

 堀浩哉は1947年富山県高岡市に生まれ、1967年に多摩美術大学に入学しました。その年に堀は仲間を募って「自己埋葬儀式」というパフォーマンスを銀座の路上で行い、美術家としての活動を開始しました。同じ時期に堀は演劇集団も主催して、演劇にも関わっていきました。さらに、60年代末の激動期にあって学生運動にも参加し、その中から美術の制度性を問い直す「美術家共闘会議(美共闘)」という運動体を立ち上げて、その議長としても活動しました。
 1970年に学生運動の責任者として大学を除籍された堀ですが、2002年に出身である油画専攻に教授として招聘されました。以来13年間、「天職」と思えるくらいに教職に熱意を注ぎ込んできました。堀はそれまで教職の経験はありませんでしたが、かつての多摩美時代の師・斉藤義重から受けた薫陶が、堀の背中を押してくれたのかもしれません。本展はその退職記念展として企画されました。
 堀が指導者として学生たちに強調したのはドローイングの重要性でした。それは堀自身が作品の展開の度に、集中的にドローイングを繰り返すことを弾機(バネ)としてきたという体験に裏打ちされたものでした。
 本展では、60年代後半の堀の最初期の試行から始まり、各年代の様々なタイプのドローイングの試みを中心に展示しています。また70年代初頭の、堀の第一回と第二回の二つの個展を、今の視点で「読み直し」合体させたインスタレーション+パフォーマンスを、卒業生や学生とのコラボレーションによって実施します。
 時代の証言ともなる資料展示も合わせ、堀浩哉が描き、作り、発信し続けた作品のそれぞれの「今」をあらわにし、その作家像に迫ります。

作品画像作品画像


1.「自己埋葬儀式」1967年 (記録写真)
2.「起源-naked place・5」2011年 アルミ粉・墨・岩絵具・和紙・キャンバス333.3×248.5cm
3.「無題」1977年 綿布・スクリーンインク 240×320cm (高松市美術館蔵)
4.「ローマで鳥を見た-22」1991年 アクリル・墨・岩絵具・和紙・キャンバス 227.3×364cm
5.「鑑賞を拒否する」1969年 木・麻布 180×150cm 2pieces


■堀浩哉 略年譜
1947年 富山県高岡市生まれ
1967年 多摩美術大学入学
1969年 「美共闘」(美術家共闘会議)を結成し、議長
1970年 多摩美術大学中退
2002年 多摩美術大学美術学部絵画学科教授
2010年 東京・秋葉原に多摩美術大学運営のオルタナティブ・スペース
    「アキバタマビ21」を開設し、プロデューサーを務める(2012年まで)


主なグループ展
1967年 自己埋葬儀式(銀座路上)
1969年 第9回現代日本美術展(東京都美術館、京都市美術館)
1975年 第10回ジャパン・アート・フェスティバル(上野の森美術館、
     オーストラリア、ニュージーランド巡回)
1977年 第10回パリ青年ビエンナーレ(パリ市立近代美術館、フランス)
1980年 第1回ハラ・アニュアル`80年代への展望(原美術館、東京)
1984年 第41回ベニスビエンナーレ(イタリア)
1989年 ユーロパリア・ジャパン`89(ゲント現代美術館、ベルギー)
1992年 70年代日本の前衛(ボローニャ市立近代美術館、イタリア)
1995年 今日の日本(ルイジアナ近代美術館、デンマーク他巡回)
1997年 韓・中・日現代美術展(大邱文化センター、韓国)
1998年 釜山国際アートフェスティバル(釜山市立美術館、韓国)
1999年 グローバル・コンセプチュアリズム(クイーンズ美術館、アメリカ)
2001年 センチュリー・シティー(テート・モダン、イギリス)
2002年 開館記念・熊本国際美術展ATTITUDE(熊本市現代美術館)
2003年 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟)
2004年 四批評の交差(多摩美術大学美術館)
2006年 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟)
2010年 中・日現代美術展(釜山市立美術館、韓国)
2011年 エルピスの空(TOKYO DESIGNERS WEEK2011、東京)
2012年 会津・漆の芸術祭-地の記憶 未来へ(会津若松市、喜多方市)
2013年 ミニマル/ポストミニマル-1970年代以降の絵画と彫刻(宇都宮美術館、栃木)

個展
1971年 スペース・ラブ・ヘアー(東京)で初個展
     以下70年代は東京の田村画廊、真木画廊を中心に、
     80年代以降は東京のギャラリー山口、村松画廊、ギャラリー上田他個展多数
1984年 ギャラリー ナンヌ・シュテルン(パリ、91年も)
1991年 国立国際美術館(大阪、「近作展」)
     目黒区美術館(東京、「目黒名画座」)
1996年 高岡市美術館(富山、04年も)
2000年 町立久万美術館(愛媛)
2008年 GALLERY A story(ソウル、釜山)
2010年 SPACE HONGJJE(ソウル)GALLERY604(釜山)
2011年 ミヅマアートギャラリー(東京)

また、「堀浩哉+堀えりぜ」のユニット(かつては畠中実を加えた「ユニット00」)で
パフォーマンス、映像、サイトスペシフィックな作品などを発表している。

関連イベント

講演「そして、堀浩哉」

  • 講 師 千葉成夫(美術評論家、中部大学教授)
  • 日 時 10月18日(土)14:30〜16:00
  • 会 場 多摩美術大学美術館 地下1階多目的室
  • 参加費 無料

対談「47年目の〈今、ここ〉から」

  • 講 師 椹木野衣(美術評論家、多摩美術大学美術学部教授) 堀浩哉
  • 日 時 11月9日(日)14:00〜15:30
  • 会 場 多摩美術大学美術館 地下1階多目的室
  • 参加費 無料

公開授業

  • 講 師 堀浩哉 蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長)
  • 日 時 11月6日(木)14:00〜15:30
  • 会 場 多摩美術大学美術館 展示室
  • 対 象 油画専攻3年生グループ3/他一般見学者聴講自由

パフォーマンス

  • パフォーマー 堀浩哉+多摩美術大学卒業生 or 学生
  • 日 時 会期中毎日 16:00〜16:30
    但し、10月27日(月)は 15:00〜15:30 に行います。
  • 会 場 多摩美術大学美術館 展示室

カタログ

起源 「起源」堀浩哉 展

価格:1500円
2014年発行、26.0×19.5cm/96ページ


  • 主 催 多摩美術大学
  • 企 画 堀浩哉退職記念展実行委員会
  • 協 力 高松市美術館、ミヅマアートギャラリー、
    多摩美術大学油画研究室
  • 休館日 火曜日
  • 入館料 無料