坂田和實(1945- )は1973年に目白の古道具店「古道具坂田」を開き、「普段使いの日常品」に着目し、独特の審美眼を向け続けた品々を蒐集、紹介し続けることで共感者を増やし、その美学も浸透していきました。そしてそれらは古道具ばかりでなく、雑貨、ファッション、インテリアなど多方面にわたり影響を与えました。決して高名でも、確立された価値や様式でもない「無名のものたちによる妙」は私たちを魅了します。
この展覧会では、坂田和實の蒐集による、洋の東西や幅広い年代にまたがる時空を越えて遺された古布たちに焦点を当てます。人間が生まれて初めて触れる素材といわれる「布」(繊維)による生産物は、日常生活の道具として、また祈りの対象としてその造形と表現が見出されてきた古布たちです。そしてそれらと関わりのある古道具とともに展示します。観る者や展示空間を体験する者にとって、古布たちとの出会いを楽しめる機会となることでしょう。
朝鮮・ポジャギ(麻) 20世紀初頭
ザイール(現コンゴ)・草ビロード布 20世紀 / エジプト・コプト裂 5〜8世紀
ペルー・手書き布 10世紀 / ルーマニア・幡 19世紀
ベルギー・ゴブラン織布 17世紀 / 日本・かつぎ袋 20世紀
撮影全て:木村友紀
関連イベント
◆学芸員によるギャラリートーク
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開催日
6月16日(日)、6月30日(日)、7月13日(土)
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時 間
各15:00〜16:00
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会 場
当館展示室(予約不要)
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参加費
無料(ただし、入館料が必要です)
多摩美術大学オープンキャンパス
◎7月13日(土)、7月14日(日)は入館料無料となります◎
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カタログ
古布 ―無名の妙― 坂田和實・蒐集の審美
価格:1500円
2019年発行、26.0×21.0cm/80ページ
主催:多摩美術大学美術館
協力:株式会社大和プレス
休館日◎火曜日
開館時間◎10:00〜18:00(入館は17:30まで)
入館料◎一般300円(200円) 大・高校生200円(100円)
※( )は20名以上の団体料金 ※障がい者および付添者、中学生以下は無料
※7/13(土)・14(日)はオープンキャンパスのため入館無料
〒206-0033 東京都多摩市落合1-33-1
電話◎042-357-1251
交通◎多摩センター駅 徒歩7分 (京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)
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