時に変貌を遂げつつ一切を包み込み、場=トポスの記憶を刻む「町・都市」。本展は、半世紀に渡り、画家 藪野健が歩き見つめてきた東京、そして東日本大震災の前後に巡った東北を舞台に、「町・都市」との対話に注目するもの。展示される300点超の水彩画・デッサンと絵地図には、建築文化へ向かう藪野の洞察と敬慕が溢れ、景色と人々との出会いに触発された感性が響き合う。これら作品群は画家を語り部とした「町・都市」の物語であり、フィールドワークによる考現学的成果であり、画家が自在に「時空」を往来した軌跡なのだ。平成から新しい時代へ進む今、本展が多くの方にとって「時空」を越えた出会い、そして様々な記憶へ思いを馳せる機会になれば幸いである。 関連イベント◆緊急企画! その1「作家によるギャラリーツアー」5月19日(日)講師:藪野健氏 藪野健氏が、自身の作品を前にスケッチした現地のバックストーリーや記憶の町についてお話しします。豊かな作品世界に触れる絶好の機会です。
◆緊急企画! その2「学芸員は見た! 知られざる作品の楽しみ」 5月11日(土)、5月18日(土)講師:当館学芸員 心に響き記憶の鍵を開く薮野健氏の作品。このトークは本展の為に薮野氏のスケッチ やデッサン2000枚以上を検証した学芸員の目で、作品の「秘密」に迫り画面の表情を 解き明かします。
◆講演会 「町を描いた半世紀 −新元号を迎える日に−」 5月1日(水・祝)講師:藪野健氏 新たな時代を迎える日に、江戸から平成まてで100年以上のスパンを見つめ東京を描いて来た画家が、歴史と建築の豊かな知識そして温かな視線で自らが歩いてきた「道」と「時」をお話します。 ◆対談 −藪野健氏と語る−
4月13日(土)「歩き、停まり、そして描く」with 井上明久氏(作家) 藪野氏が気心の知れたゲストを迎え、町と都市の魅力そして知られざる姿を語ります。
4月6日(土)・5月18日(土) 作家による解説会。自ら足を運び描いた作品を前に、様々な記憶と思い出が引き出され臨場感溢れる時となるでしょう。
5月5日(日) ゴールデンウィークに開催する子供向け講座。
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藪野 健 時空散歩 江戸東京、そして東北 掲載情報只今開催中の展覧会「藪野健 時空散歩」が読売新聞「美術展ナビ」に掲載されました。新聞名:読売新聞「美術展ナビ」 掲載日:4月18日(木) 以下のURLに情報掲載されております。 掲載サイト:いこーよ 掲載日:4月29日(月) 藪野健(やぶのけん)プロフィール 画家。早稲田大学栄誉フェロー、名誉教授。日本藝術院会員。二紀会副理事長。 府中市美術館館長。 1943年名古屋生まれ。1969年早稲田大学大学院文学研究科美術史修了。 1970〜1971年、スペインのマドリード・サン・フェルナンド美術学校で学ぶ。 安井賞展佳作賞。日本藝術院賞受賞。武蔵野美術大学教授、早稲田大学教授を経て現職。 主催:多摩美術大学美術館
休館日◎火曜日 ※4月30日(火)は祝日ですが休館です。 |
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