お問い合わせ美術館概要スペシャルコンテンツ関連イベント展覧会紹介開催概要トップページ 四国霊場開創1200年記念  祈りの道へ −四国遍路と土佐のほとけ− 2014年11月22日(土)〜2015年1月18日(日)多摩美術大学美術館


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監修者より<日々遍路>

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2014年12月4日(木)

光谷拓実先生と年輪年代測定法(1)

年輪年代測定の様子

 大学院生だったころ、ティルマン・リーメンシュナイダー(Tilman Riemenschneider, 1460年頃 - 1531年)というドイツ中世を代表する彫刻家のことが好きで、しばしばその故郷であるヴュルツブルグやクローナハという街にある博物館や教会を歩いていたことがあります。ドイツの木彫像は菩提樹、カシ、ポプラなどの広葉樹で彫出されるものが多いのですが、たしか2004年にヴュルツブルグで開かれた大規模なリーメンシュナイダー展の折には樹種特定や年輪年代測定などの科学的な調査により得られたデータがその写真などとともに展示されていました。
 展覧会は、その時代その時代における研究の到達点を紹介する絶好の機会でもあります。本展では我が国の年輪年代測定法の第一人者である光谷拓実先生にご協力をいただき、土佐のほとけの年輪年代を調査しています。11月23日に実施された年輪年代測定の結果が12月10日(木)18:00に多摩美術大学美術館において発表される予定です。お時間がございましたら是非お運びください。笑い地蔵様はいま、いったい何歳なんだろう・・・・・・?
※ ティルマン・リーメンシュナイダーについて(ドイツの美術館ホームページ)

(青)

2014年11月26日(水)

@速報@@速報@@@

 こんにちは。多摩美術大学の青木淳です。きょうは時雨ていますね。
 今日から奈良国立文化財研究所の光谷拓実先生が、本展に出陳されているお仏像の年輪年代測定をしてくださっています。
 全くの非破壊調査で、仏像や建造物の年代を知ることができる画期的な研究方法です。そこで急遽、光谷拓実先生にご講演と、今回の調査に関する速報をお願いしました。
 11・27 17:00〜多摩美術大学美術館 講義室で公開講座となります。

祈りの道へ−四国遍路と土佐のほとけ−
特別講座 土佐の年輪を読む

「年輪年代測定」の第一人者 光谷 拓実先生(元、奈良文化財研究所)による本展出品作品を調査が実施されます。その結果をいち早くみなさまへお届けいたします。高知の仏像がつくられた時代を解き明かす扉が開かれます!

日時:11月27日(木)17:00〜B1多目的室

光谷 拓実(みつたに たくみ)氏
1947年(昭和22年)生まれ
もと奈良文化財研究所所属の考古学者で、日本における年輪年代測定法の第一人者。京都大学大学院人間・環境学研究科客員教授。人間文化研究機構・国立歴史民俗博物館客員教授を歴任。
1975年 奈良国立文化財研究所入所(現:独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所)勤務
1980年 年輪年代法の研究開始
1985年 年輪年代法の実用化に成功。これ以降、考古学、古建築、木彫仏などの木造古文化財の年代測定に幅広く応用し、多くの成果をあげている。
1990年 ドイツハンブルク大学木材生物研究所へ文部省在外研究員として留学(1990年9月〜1991年8月)
1997年 第31回吉川英治文化賞受賞。

(青)

2014年11月26日(水)

東京新聞で紹介されました【日々遍路 番外編】

仏教美術の名品一堂に 遍路1200年記念 多摩美大美術館で展覧会

【写真】「笑い地蔵」と呼ばれ親しまれている定福寺の六地蔵=多摩市で  霊場巡りに代表される高知県の仏教文化にスポットを当てた展覧会「祈りの道へ−四国遍路と土佐のほとけ−」が、多摩市の多摩美術大学美術館で開かれている。空海が遍路を開いたとされてから今年で千二百年になるのを記念した。高知の寺が所蔵する中世の仏像仏画を中心に百二十点を展示している。来年一月十八日まで。
 四国八十八カ所霊場の一つ、金剛頂寺(室戸市)の仏画「文殊菩薩(ぼさつ)像」や、柔和な表情が特徴の定福寺六地蔵(大豊(おおとよ)町)、笹野大日堂(須崎市)の大日如来座像など、仏教美術の名品が並ぶ。彫刻する際に書かれた下書きが残る仏像など珍しい例も見られる。
 一宮神社(四万十市)の鉄剣は、真ちゅうをはめ込んで北斗七星の模様に施した「七星剣」。中国の道教思想に基づき儀式などで使われた刀剣で、国内に数点しか類例がない。
 また、病気で歩行が困難になった人が遍路を巡るため乗った「箱車」を、徳島県の寺から取り寄せて公開。全長百六十センチ、高さ百十センチの木製の小屋で、大正時代の製作。持ち主が病の平癒を願い、人を雇って担がせたという。
 監修の青木淳・多摩美大准教授は「信仰が土地に深く根付いた四国の文化の一端を感じてほしい」と話す。午前十時〜午後六時。火曜休館。一般三百円。京王・小田急・多摩モノレール多摩センター駅徒歩七分。問い合わせは同館=電042(357)1251=へ。 (栗原淳)

(掲載記事より)

2014年11月26日(水)

祈りの道……展でオフ会?

見学会の様子

 ここ何年か、仏像が好きな方が増えている気がします。今回の展覧会を準備していたら、旧知の仏像リンクさんから講演のお誘いをいただきました。
 彼は多くの仏像大好きな方たちを束ねている、いわば若大将のような人です。その爽やかな人柄に惹きつけられた方も少なくないはず。今日は仏像ファンの皆さんにお話をさせていただいた後で、見学会。驚いたのは、プロ顔負けの仏像についての知識の豊富さでした。脇顔をもつ十一面千手観音の作例や、本展に出陳されている豊楽寺の四天王像の事をご存知だっただけでもそのレベルの高さはお分かりいただけるでしょう。そのあとは仏像でオフ会?なんだかついつい楽しくて釣られていってしまいましたが、楽しかった!仏像をこんなに楽しく語ることができる方たちにただただ脱帽いたしました。またいらしてくださいね。

(青)

2014年11月24日(月)

高知新聞で紹介されました【日々遍路 番外編】

東京で高知県の仏像33体を展示 竹林寺の阿弥陀如来立像を初公開
2014年11月23日08時29分

【写真】初の一般公開となった竹林寺の「木造阿弥陀如来立像」(東京都多摩市の多摩美術大学美術館)  高知県の優れた仏像33体を一堂に紹介する企画展「祈りの道へ−四国遍路と土佐のほとけ−」が22日、東京都多摩市の多摩美術大学美術館で始まった。今年1月に、徳川家康の養女が奉納したという伝承が裏付けられた竹林寺(高知市)の「木造阿弥陀(あみだ)如来立像」が初めて一般公開された。このほか遍路文化を伝える文物など計約110点が展示されている。来年1月18日まで。
 多摩美術大学美術館の主催で、高知県埋蔵文化財センターや四国八十八カ所霊場会などが協力。関東で高知県の仏教美術が特集された展覧会が開かれるのは初めて。元高知女子大助教授で監修者の青木淳・多摩美術大准教授は「地域で守られてきた宗教文化を発信したい」と話している。
 会場には平安、鎌倉時代を中心に高知県を代表する仏像がずらり。湛慶工房作とされる笹野大日堂(須崎市)の「木造大日如来坐像(ざぞう)」をはじめとして、ほとんどは高知県外初公開。「笑い地蔵さん」で知られる定福寺(大豊町)の「木造地蔵菩薩(ぼさつ)立像」や、名留川観音堂(東洋町)の古仏群などバラエティーに富んでいる。
 初公開された竹林寺「木造阿弥陀如来立像」は高さ83センチ。東京都江東区の女性(76)は「穏やかで優しいお顔が素晴らしい」と見ほれていた。
 遍路文化を紹介するコーナーでは遍路石や納経帳を展示。目を引くのが、人力車のような造りの「箱車」(徳島県平等寺)。由緒書きには、大正時代に高知県の男性が足の不自由な息子を乗せて遍路旅に出た 経過が記されており、四国霊場に向かった人々の心に触れることができる。
 青木准教授は「高知には独自に成熟した仏教文化があることを知ってもらい、再発見する場としたい。高知でも同様の企画展を開けたら」と話している。

(掲載記事より)
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