● 2015年1月19日(月) (本展監修 青木淳)
● 2015年1月18日(日) 最後のレクチャー 土佐の鎌倉時代 この展覧会では、光谷拓実先生による年輪年代測定をはじめとして、会期中に様々な調査や実験的な研究が行われました。かつて住んでいたウィーンの美術史美術館の特別展ではしばしばそうした調査が会期中に行われ、そのたびにレクチャーが行われていました。それは展覧会の主催者にとっては大きな楽しみであり、醍醐味であったと思います。昨日行った最後のレクチャー「土佐の鎌倉時代」へは、急なご案内にもかかわらず70名を超える学生さんや仏像愛好家の皆さんにご参加いただきました。1185年に伐採されたことが確認された定福寺六地蔵に用いられた用材のこととその時代、須崎市笹野大日如来像に関わる新知見、13世紀初頭の雪蹊寺に代表される湛慶の仏像とその弟子にあたる仏師慶誉が造立した土佐市青龍寺地蔵菩薩像の紹介などをいたしました。聴講いただきました皆様に心より御礼申し上げます(本展の図録は、残部僅かとなりました。増刷はございませんのでお早めにお求めください) (青)
● 2015年1月17日(土) 土佐に酒ありき、人ありき(5) 「祈り」は秘められて、いつか願いがかなえられる時までどこかで忘れずに見守っていてほしいと思うものです。祈りを捧げる、といいながら本当は自分自身の願いを神仏に預けているのかもしれません。仏像の表情は、いつかそうした人々の願いを受け止めてくれるような面持ちになっている気もします。だからかもしれないが、土佐の仏像はどこかその土地の人の顔と重なって見えることがある。よく人の話を聞いてくれる人の表情が、いつしか仏さまのように見えるようになるのはそのせいかもしれません。本展の図録をお送りしたら「青木君が遂にやりましたね。私個人にとっても永年の望みが達せられた思いが致します」というお手紙をくださった高知県立歴史民俗資料館の初代館長・吉村淑甫先生は、私にとってそんな方だった気がします。 (青)
● 2015年1月16日(金) (青)
● 2015年1月12日(月) この展覧会には、高知県からも実に多くの方がお越し下さっています。昨日も土佐史談会・東京支部の皆さん。私もそうですが、土佐は不思議なところで、離れてみると実に懐かしい故郷であります。先日お越し下さったご来場の方から、今回のポスターになっている笹野大日堂の大日如来像の記者発表の時の記事のコピーをいただきました。あの当時はまだ修理前で、テグス(釣り糸)で縛ってようやく仏像の姿になっていました。以来修理が行われて今の美しいすがたが再現されました。懐かしい写真を何枚か紹介します。 (青)
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