House design Art museum in akasaka

Kim Soohee

作者によるコメント

地上は緑豊かな公園、地下はありの巣のような複雑な地下空間になる。地下広場のシャンデリアから広がる光のように様々な方向に伸びるこの美術館は、沢山の企画展が開かれる美術館とは違ってインテリア若手作家達が制作したハウスデザインの作品が展示できる場所である。

担当教員によるコメント

美術館敷地中央には、地上から地下4階までを貫く大きな穴が掘られ、表面には掘られたままの地層の痕跡が残る。展示スペースも兼ねた大階段とスロープの筒がその穴に指し込まれ、最下階まで来館者を導く。筒は同時に蟻の巣のように張り巡らされた展示諸室への入口ともなっている。筒に開けられ幾つもの穴から、太陽の光がアラベスクとなって地下まで舞い落ちる。この空間は、光の軽やかさと地層の奥深さが相まって、来館者を感動させてくれる。インテリアのハウスデザインを展示する空間として設計されているが、光の美術館といっても過言でない。地上階は自然公園として設計され、都会のオアシス的役目をもった美術館で、緑豊かな植栽をできる限り残す形で計画されている。

教授・田淵 諭