サボテン畑

大口 悠子

担当教員によるコメント

150号の大画面に犬が一匹、なんと大胆な構図。題材はサボテンと犬、とても不思議な組み合わせである。これまでも「ひよこと鰐」と一つの画面の中に組み合わせとして穏やかでないものの題材で動・植物を描き続けてきた。罪のなかった時代にあった共生の姿なのか。この作品も白い大きな犬が棘のある大サボテンの畑の中に、やさしい眼差しで休息している姿が画面からうかがえるのは品性と余白の美しい静けさ、そして作者の内在した強い意志とメッセージを感じる作品である

教授・北條 正庸

  • 作品名
    サボテン畑
  • 作家名
    大口 悠子
  • 作品情報
    技法・素材:高知麻紙、岩絵具
    寸法:H1620×W2273mm