岩本 健司
時の記録
技法・素材:キャンバス、油彩 寸法:H1818×W2273mm
担当教員によるコメント
絵とは、部分の集積が全体にはならない。部分とは全体である。いくら部分を描いても、全体をイメージできないなら、その延長に、絵は成立しない。部分は全体の一部ではなく、そのものとならねばならない。部分と全体は不可分である。全体とは部分であり、部分とは全体である。このことを、「時の記録」で理解したに違いない。150号という大きさが意識させたのである。ある大きさでは、岩本は、全体は部分の延長のすぐに手の届くところにあると、ただ、ただ部分を克明に描くことに終始していた。絵の構造そのものを理解していなかったことになろう。 今までの仕事の上に暗い青の色調でおおうことにより、ようやく、それぞれの記録の断片が一つのつながりとなって見えてきた。
教授・高橋 幸彦
担当教員によるコメント
絵とは、部分の集積が全体にはならない。部分とは全体である。いくら部分を描いても、全体をイメージできないなら、その延長に、絵は成立しない。部分は全体の一部ではなく、そのものとならねばならない。部分と全体は不可分である。全体とは部分であり、部分とは全体である。このことを、「時の記録」で理解したに違いない。150号という大きさが意識させたのである。ある大きさでは、岩本は、全体は部分の延長のすぐに手の届くところにあると、ただ、ただ部分を克明に描くことに終始していた。絵の構造そのものを理解していなかったことになろう。
今までの仕事の上に暗い青の色調でおおうことにより、ようやく、それぞれの記録の断片が一つのつながりとなって見えてきた。
教授・高橋 幸彦