vivibisco

森田 淳也

担当教員によるコメント

画面には、いろいろな事象が、はりつけられたかのように、ところせましと同居している。一つ一つに関連性があるわけではないが、バラバラには見えない。そこには、紛れもなく、ある秩序が存在している。雑然と見える要素が、何の矛盾もなく同一の画面の中に在る不思議さが、さも、これが当然であるかのように訴えてくる。今が、このように感じ見えるからなのだろうか。現代の風景画の在り様にも見えてくる。招き猫にしろ、富士山にしろ、仏像、そして、ビスコにしろ、ただ、心に浮かぶ事象を、そのまま描いたと森田は話しているが、そんなことはあるまい。そこには意識していない選択が存在するように見える。それを、意識した時に、その独自の世界観は、ますます広がりを見せるに違いない。

教授・高橋 幸彦

  • 作品名
    vivibisco
  • 作家名
    森田 淳也
  • 作品情報
    技法・素材:油彩、アクリル、墨、箔 他
    寸法:H1620×W1303mm