原子力のものさし
福吉 佑美
作者によるコメント
原子力について図解した本。東日本大震災をきっかけに原子力について私たち一人一人が意見を持つ必要を感じました。しかし、反原発に偏った報道や事実を隠す政府の発表だけでは、原発問題について正しい判断ができるのか疑問に思い、反原発でも原発推進でもない中立の立場から原発について捉えてまとめました本を制作しました。原子力について考えるにあたって、判断の基準になるようなものになればと思います。
担当教員によるコメント
この学年は三年生を目前にした時期に、あの東日本大震災を経験する。想像を超える大きな衝撃が彼らに与えた影響は計り知れない。だからだろうか、課題を通し、デザインでこの震災にしっかりと対峙出来る学生はほとんどいなかった。
そんな中、福吉佑美だけは違った。パーソナルな表現やファッション的なアプローチとは比較にならない重みを感じながら、原子力発電の正しい理解をより中立な立場で、自身がこだわっていたアイコン表現と言葉を駆使し真正面からこの問題に取り組む。60ページにも及ぶ様々な観点で解き明かされる原発知識の集積には、たくさんの判断基準が存在する。彼女の仕事、そして存在そのものがデザインの意義を代弁していた。
教授・澤田 泰廣
- 作品名原子力のものさし
- 作家名福吉 佑美
- 作品情報技法・素材:本/紙、Illustrator、デジタル出力
寸法:A1/H594×W841mm(60ページ) - 学科・専攻・コース
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