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北村 拓之

作者によるコメント

昨日素晴らしかったものが、今日には飽きられ捨てられるような時代になった今。現代人として、日本人として生きる考え方の礎のヒントが神話にあると私は考えた。千年以上の時が経つ中でも変わらずに残り続けた日本の土着的な自然感、死生観を知ることで、この土地から発信できる独自のものの見方を得ることができると思い、古事記の中でも神の時代をイラストレーションで表現し、絵と本にまとめた。

担当教員によるコメント

北村拓之は、古事記の神の時代をイラストレーションで表現し、一冊の本にまとめた。その本はA2版の和綴じで製本され、イラストレーションは木炭紙に木炭で描かれている。天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)、三神が万物創造の始めとなり、陰陽の二気に分かれ、伊邪那岐(いざなき)、伊邪那美(いざなみ)の二神が万物を生み出す祖神から始まる古事記の神の時代を描いた。いかにもイラストレーションの基本となす目に見えない世界を、目に見えるようにする魅力がある。

教授・秋山 孝