らくあみ

伊藤 沙也香

作者によるコメント

『らくあみ』は、編み方を何度も楽しく見て学べるポップアップ教材絵本です。
第一巻~第三巻を順に学び、全てをマスターすると簡単なコースターやタワシが編めるようになります。
絵本には、『指で挟む動き』や『手前に糸を引っ張る動き』など手の使い方が動きで再現されており、読む人が引っ張ったり回したり出来る仕掛けなど編み方を体験出来る仕掛けがあります。
楽しく『らくあみ』を見て、編み方を学べば簡単に楽しく色々な物が作れることを知っていただけるような絵本を制作しました。

担当教員によるコメント

『らくあみ』は、毛糸の編み物を学ぶ初心者のための教材である。毛糸の持ち方や編み針での編み方などを三つの本で順に学んでいく。編み方の手順だけでなくポイントとなるところやコツなどがわかるように、様々な工夫がされている。たとえば、本の開閉に合わせて手首の動き方を再現したり、タブを引くことで編み針や手の動きを示すなど、細やかなデザインが随所にみられる。また、イラストとともに用いた本物の毛糸は、編み物を覚えようとする人の気持ちに添い、心地よさや楽しさを演出している。何度も試作を繰り返して多くのアイデアと表現を試し、使う人の意見を取り入れ、少しずつ完成度を上げていくというていねいな制作姿勢も評価できる。

准教授・吉橋 昭夫