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勝又 梓

担当教員によるコメント

3年次より制作してきたシリーズの集大成。卒業制作での最終版ではなんと約20分近くの大作となった。食物連鎖を想像させる大きな口?(ジッパー)を持ったナゾの生物?が繰り広げる物語は、最初はブラックユーモア的なコミカルな短編としてスタートするが、最後は天地創造的巨大な世界観を提示して終焉する。その物語の展開の意外さは観ているものをいつの間にか違う次元に運んでくれる。このストーリーラインの構成は作者が熟考し延々と暖めて来た結果導き出されたものなのであろう。画面の構成も無駄なものを省き、洗練された作りになっている点も好感が持てる。大学生活の集大成の卒業制作にふさわしい大作だ。

教授・原田 大三郎