工藤 麻祐子
HATE
技法・素材:絵画/クレヨン(8点) 写真/レーザープリント(1点) 映像 (アニメーション) /ループ上映(3点) 寸法:絵画/各 H515×W722mm 写真/H2970×W2420mm 映像/各1分
担当教員によるコメント
コラージュなどの平面作品と、短編のアニメーションを組み合わせたインスタレーション。自分の脳内のイメージを多面的に展開させ、パワフルに空間化させている。特に、自身の横顔をコピーして張り合わせた巨大なコラージュは、その切羽詰まった焦燥感溢れる表情だけでも強烈なものを感じるが、設置作業自体をコマ撮りしてアニメーションにしたり、会期中は観客に自由に絵を書き足してもらうなど、脳内という閉じた印象とは逆に作品の生成と解体の途上の経験が開かれた場として提示されていた。自分自身が成長の過程で植え付けられた価値観や先入観を払拭しようと抗うのが作品コンセプトとのことなのだが、不思議なことにHATEというタイトルが意味する嫌悪や憎悪といった感覚はどこにも無く、すべては肯定され、明るい晴れやかな空気に満たされている。
准教授・石田 尚志
担当教員によるコメント
コラージュなどの平面作品と、短編のアニメーションを組み合わせたインスタレーション。自分の脳内のイメージを多面的に展開させ、パワフルに空間化させている。特に、自身の横顔をコピーして張り合わせた巨大なコラージュは、その切羽詰まった焦燥感溢れる表情だけでも強烈なものを感じるが、設置作業自体をコマ撮りしてアニメーションにしたり、会期中は観客に自由に絵を書き足してもらうなど、脳内という閉じた印象とは逆に作品の生成と解体の途上の経験が開かれた場として提示されていた。自分自身が成長の過程で植え付けられた価値観や先入観を払拭しようと抗うのが作品コンセプトとのことなのだが、不思議なことにHATEというタイトルが意味する嫌悪や憎悪といった感覚はどこにも無く、すべては肯定され、明るい晴れやかな空気に満たされている。
准教授・石田 尚志