animal life

兼沢 真由美

担当教員によるコメント

animal lifeと題されたこの作品はユーモラスなフォルムを観る側に感じさせる。作者は鳥や魚、動物などをモチーフに制作してきた。それぞれが持つフォルムの特徴を肌で感じとり、自身のイメージと組み合わせ、自然な気持ちのままに造形している。この自然な気持ちから生まれてくる感覚とフォルムが作品の魅力を際立たせている。
原型は水粘土で造形された。石膏で型を取り、それに陶土を張り込み、乾燥させ焼成し、仕上げられた。
くり抜かれた空間と彫り込まれた文様が全体のフォルムに緊張感とリズムを与え、蝶結びのベルトが作者の洒落っけのある人間性を感じさせている。

教授・安倍 千隆