塚越 ちひろ
A sense of distance
技法・素材:平織、綾織、オリジナルテクニック 寸法:H900×W900mm 9点
担当教員によるコメント
本作品は、地を構成する織物組織上に緯糸を斜めに引き動かす独自の方法で織り上げられている。経糸と緯糸の交錯する動きと色彩の組み合わせによる幾何学的錯視が大変効果的に用いられ、和音が展開し重なり響き合うような美しさが現れた。地組織のリピートは音のリズムが広がるようである。地から離れ浮沈しながら一部の緯糸は適度なテンションを保ち斜めに進行したり平行移動する。それはリズムに重なる主旋律のようで明るいアクセントになっている。繊維素材の種類、糸番手、色味、配色がぴたりと条件にあってはじめて鮮やかなパターンと陰影ができ奥行きが表出する。糸の線は長さや色を変化させながら抑揚のある表情をつくりだしている。
教授・川井 由夏
担当教員によるコメント
本作品は、地を構成する織物組織上に緯糸を斜めに引き動かす独自の方法で織り上げられている。経糸と緯糸の交錯する動きと色彩の組み合わせによる幾何学的錯視が大変効果的に用いられ、和音が展開し重なり響き合うような美しさが現れた。地組織のリピートは音のリズムが広がるようである。地から離れ浮沈しながら一部の緯糸は適度なテンションを保ち斜めに進行したり平行移動する。それはリズムに重なる主旋律のようで明るいアクセントになっている。繊維素材の種類、糸番手、色味、配色がぴたりと条件にあってはじめて鮮やかなパターンと陰影ができ奥行きが表出する。糸の線は長さや色を変化させながら抑揚のある表情をつくりだしている。
教授・川井 由夏